バットマン ビギンズ』を観る。
 
配役が面白い。
ストーリーの途中まではこの役者には(本来の意味での)役不足って感じの扱いだと、
後で何かあるなと予測ができてしまう。
役回りもそんな傾向がある。
この役者なら善人の筈がない、裏切るに違いない、とか想像できたりするのは興醒めである。
いや、そんな見方をする事自体が感性がひねている証拠なのかも知れないが。
 
ルトガー・ハウアーとかゲイリー・オールドマンなど、良い人なんだか悪いひとなんだか判らない印象がある。
勝手な思いこみかもしれないが。
意外性が有る方が面白いと考える性分であるから。
 
リーアム・ニーソン、最近、弟子を導く人物的な役回りが多いように思う。
制作者側のニーズなのだろうか。
まぁ、初期の屁こき幽霊なぞを願っているのではないのだけれど。
再び『ダークマン』的なキャラも演じていただきたい。
 
クリスチャン・ベールは凄い。
マシニスト』であんな身体だったのに、今作は今作でそういう身体に仕上げているし。
 
ストーリーはなにか『スパイダーマン』を思い起こさせる要素がある。
ティム・バートンの『バットマン』と異なる解釈も見受けられる。
別に原作漫画なり旧作映画なり、特定のテクストに至上主義を持っているわけでないので、
楽しめればOKだ。
後、少し心の違う部分をざわつかせるシーンがある。
これは意図した物ではなかろうが・・・。
 
続編があるなら期待したい。