桂歌々志独演会』に行く。
 
目出度く第一回目の独演会である。
ひょっとすると歌々志さんの最後の独演会となっていたかもしれなかったそうだ。
なんでも、大師匠の米朝師匠が「年明けに歌之助を継げ」と八月に言われたとか。
それで「歌々志」時代の実績をなんらかの形で残すために独演会を企画したそうな。
で、年も押し詰まったこの時期に落語会を開く事になった。
しかしながら肝腎の米朝師匠はそう言った事を忘れていたそうだ。
どうもお酒の所為で覚えていなかったらしい。
結局の処、歌之助襲名の話はお流れとなったか。
時間に余裕の出来たところで、歌々志さんには「善光寺骨寄せ」なんか引き継いで欲しいなぁ。
 
しん吉さんは、『戦う!らくご家超特急2』に出演された際の話をまくらでされた。
番組でのフレーズが「落語会の電車男」。
そんな恋愛をしているのではなく、電車好きな落語家さんとして紹介された。
電車になりたい電車男である。
 
『戦う!らくご家超特急2』には梅団治さんも電車マニアとして出演された。
でもジャンルが違うそうな。
しん吉さんは主に電車に乗るのが好きな「乗り鉄」で、梅団治さんは撮影するのを好む「撮り鉄」だそうだ。
なんというか、初めて聴いた言葉だった。*1
 
以前、歌々志さんが、ある落語家さんに「馬の田楽」の稽古を付けて貰った際に、教わるまえにSLのビデオを見させられた、違った、見せていただいたとの話をされていたことがある。
その落語家さんの名前はでなかったが、ネタと趣味から、梅団治さんの事だと直ぐに察しがついた。
そんな事も思い出した。
 
会場では、歌々志さんが歩いて伊勢詣りをするという企画を掲載した、「WALKウォーク関西版 2005/06秋冬号」も販売されていた。
  

 

 

*1:Googleで「乗り鉄 撮り鉄」で検索すると17200件ヒットした。はてなダイアリーにも「乗り鉄」「撮り鉄」がキーワードとして登録されている。不勉強の至りだ。