『輪廻』を観る。
 
生まれ変わりが題材なので、初っぱなから『愛と死の間で』を思い出す。
どんでんの軸のはずし方が『愛と死の間で』と同じ傾向だった。
うーん。
 
ギミックに疑問が残る。
精神的なもの、記憶の再現・幻視は理解出来る。
しかし、物質的な実物の登場には解釈に迷う。
無意識や潜在意識によって、実の当人が用意したとも思える。
しかしそういう推察がしにくいものも登場する。
モノだけでなくそのモノに記された情報である。
念写かなにかをも持ち出さねばならないのだろうか。
 
物語がすっと心に入り込まず、消化不良の思いが否めない。
説得力に欠けるきらいがある。