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『雀五郎体力強化の会〜その12〜』に行く。
染二さんの「掛け取り」では、裏に住む落語家(市楼と雀五郎)を呼ぶというくすぐりあり。
借金取りを上手く言いくるめて追い返す件で、家人が鳴り物を鳴らすのだが、他の噺家さんでは奥さん一人しか登場しない型がある。
太鼓や三味線が同時に鳴ったり、ツケまで打たれる場合がある。
(掛け取りの好きなモノによってかなり演出に違いが出るのだけれど)
これは奥さん一人でどうやっているのか、かなり困難そうだ。
染二さんの演じ方なら、手は足りていて納得しやすい。
もっとも、噺家に祝儀を払えるくらいなら借金に幾らか回せよ、という突っ込みが出るかもしれないけど。
雀五郎さんの「くっしゃみ講釈」、もう少し勢いが欲しい。
いっそのこと、かぶりつきの席に唾が飛ぶくらいに。
それこそ、体力強化されてからの楽しみか。
- 林家市郎 「江戸荒物」
- 桂雀五郎 「子ほめ」
- 林家染二 「掛け取り」
- 桂雀五郎 「くっしゃみ講釈」