桂さん都 年季明け記念落語会』に行く。
 
2003年に都丸さんに入門したさん都さん。
三年の年季が無事明け、先輩方の後押しもあって実現した会。
裏の企画もあるのだが・・・。
 
雀太さんは「子ほめ」。
七席と多いので、皆、まくらは無しでいきなり本題に入る。
噺の端折り方を微妙に間違うも、焦る様子も見せず落ち着いて先へ進む。
 
雀五郎さんは「宿屋町」。
やはり行き成り噺にはいると、笑いが起こる。
雀五郎さん、反応に戸惑い、改めて噺を最初から始めた。
 
ひろばさんは「みかん屋」。
ここでも出し抜けの本題が笑いをさそう。
 
ちょうばさんは「強情灸」。
 
さん都さんの一席目は「つる」。
最後の部分になってとちった。
残念。
 
中入りを挟んで兄弟子である都んぼさんが登場。
ここで今会の裏の企図をばらす。
今回の会、事前に演目は発表されていなかった。
さん都さんの持ちネタは七つ。
「東の旅 発端」「つる」「みかん屋」「強情灸」「子ほめ」「宿屋町」そして、「池田の猪買い」である。
それを、他の演者が、本人より先にさん都さんの持ちネタをやってしまおうというもの。
試練を与えるあたたかい(?)試みである。
 
本人に内緒の企てといえど、途中でさん都さんも気づいた筈。
プレッシャーはより増した事であろう。
 
さん都さんの二席目は「池田の猪買い」。
「子ほめ」にあった同じようなシチュエーションに言及する余裕をみせる。
が、途中間違う。
後で、打ち上げの肴になったことであろう。
良い形で伸ばせば、それもこれも持ち味となろう。
今後次第ではあるが。