どんどんどんとこい

 
天満天神繁昌亭 こけらおとし公演 二日目 第三回』に行く。
 
私にとっては初めての繁昌亭だ。
ニュースでの映像は見たけれども、実際に来場すると感慨も一入だ。
 
太鼓が屋外に据えられてある。
たまさんが一番太鼓を敲いてらっしゃる場面を間近で拝見する。
太鼓を置いてあるスペースがそんなに広くない。
大柄な噺家さんには窮屈そうである。
第三回の一番最初に出るので、たまさんは忙しそうだ。
敲き終わると直ぐに支度のために戻られた。
いや、戻る前にその場で記念撮影もされていたので、差し迫っている感でもなかったのだけれど。
 
屋内に入る。
決して大きい劇場ではないが、纏まった様子だ。
 
売店で本を購入する。
繁昌亭のクレジットカードも受け付けていた。
色々特典もあるようで、気になる。
 
会場は満員。補助席も出ている。
(予めチケットを購入しながらも、都合で来られなかった方の席が、一部あったが)
 
最初はたまさん。
ショート落語の後、「船徳」をごく短く演じた。
充分な時間で楽しみたいのだけれど。
 
二番目はつく枝さん。
まくらも短めで「桃太郎」。
持ち時間が短いのが残念だ。
 
三番目は枝三郎さん。
まくらを長めに演じ、ネタは短い「雪隠の競争」。
 
小つるさんは「愛宕山」。
山に登る部分は端折って、土器投げのあたりから。
 
福団治さんは「くっしゃみ講釈」。
講釈場の、普段の政治家の名前を使ったくすぐりに、時事ネタをさらに加えてらした。
 
中入りを挟んで、福団治さん、ざこばさん、文福さん、小つるさんの四人で口上を披露。
 
お次は文福さん。
「民謡教室」は色変わりとしては良いかも。
下ネタな処は、正直言ってあまり好きではないのだけれども。
 
トリはざこばさんの「子は鎹」。
寅ちゃんが嫁さんについて行く型であった。
噺に感情移入されたのか涙ぐみ、何度か詰まる場面も。
 
個人的な感想。
もう少しゆったり聴いてみたい。
全体の時間が決まっているので、七人も出演されると、どうしても窮屈なところも出てくるのは仕方がないかもしれない。
 

  • 笑福亭たま                              「船徳
  • 桂つく枝                                「桃太郎」
  • 桂枝三郎                                「雪隠の競争」
  • 笑福亭小つる                             「愛宕山
  • 桂福団治                                「くっしゃみ講釈」
  • 桂福団治 桂ざこば 桂文福 笑福亭小つる(口上司会)    口上
  • 桂文福                                 「民謡教室」
  • 桂ざこば                                「子は鎹」