『アタゴオルは猫の森』

工事中

 
アタゴオルは猫の森』を観る。
 
ますむらひろし氏の作品を初めて読んだのは何時であったろうか。
ネコの毛一本一本が細密に描かれていたのに驚愕したものだ。
 
今回の映画はCGで、その一本一本の毛が丁寧に描画されている。
その表現は『ぼのぼの〜クモモの木のこと〜』よりも進化している。
ぼのぼの』がアクリル植毛ならば、今回の『アタゴオルは猫の森』は天然の毛に例えられようか。
 
映画を観ていて、なにか微妙な不快さを感じた。
それがなんであろうかと自分に問うてみて、思い当たった。
キャラクターが瞬きしない事に不自然さを感じたのだった。
他のアニメならば気にならないような部分が気になる。
映像表現がより進歩した所為だろう。
描写のレベルがあがり、より具象性を増したために、逆に僅かな瑕疵が浮かびあがってしまう。
表現とは難しい。
神は細部に宿るという。
 
別にケチをつけたい訳でもない。
良い作品だと思う。
音楽もよく、久しぶりにサントラを購入したくなった映画だ。