『RAKUGO BANK』

 
『第1回 RAKUGO BANK』に行く。
 
新しく始まった会。
これから毎月一回開かれる予定。
始まる時間が七時半と遅め。
ビジネスマンやOLを主なターゲットとしているためのようだ。
今回は、りそな銀行大阪本店ビルが会場であったが、次回は、りそな銀行御堂筋ビジネスソリューションプラザにておこなわれる予定だ。
会場が変わるので注意せねば。
 
会の木戸銭はNPO法人国際落語振興会への寄付となっているので、「一口千円」という形。
場所が銀行だけに、あっているか。
 
最初に登場したのは喬若さん。
扇子と手拭いで様々なものを表す様子を実演。
一口小咄を幾つか披露。
落語入門的な感じだ。
会の対象が、新たな落語ファンの開拓を目指していることに沿ったのであろう。
 
つく枝さんは「動物園」。
以前に聴いたのは「コロッケくれ」であったが、今回は「メロンパンくれ」であった。
 
春團治さんは新作の「冷蔵庫哀詩」。
数ある新作落語の中から、わかりやすいというか、共感しやすいネタを持ってこられたか。
  
大きなロビーに設営された高座と観客席。
楽器の音は良く響くのだけれど、肝心の声が拡散し気味。
自動ドアの開閉音がひっきりなしだし、エレベーターの到着チャイムも響いてくる。
銀行での落語会というニュースバリューの所為か、取材も複数来ていた。
写真撮影が多すぎ、噺家さんもやりにくそうであった。
 
次回はそういった点に留意して運営していただくとありがたいのだが。
この会の定着を欲するなら尚更に。
 

  • 笑福亭喬若     「時うどん」
  • 桂つく枝        「動物園」
  • 桂小春團治     「冷蔵庫哀詩」(作:桂小春團治)