『北座 染屋町寄席』

とま都さんのめくり

 
『第二百八十回 北座 染屋町寄席』に行く。
 
井筒ビル五階。
 
まずはとま都さんの「東の旅発端」。
これがとま都さんの初舞台。
客席には、とま都さんのご両親も来られていた。
親御さんの他にも岡山方面からのお客さんもいらっしゃったようだ。
なかなかしっかりとした感じ。
一瞬、ちょっと詰まった箇所もあったが、無事に乗り切る。
噺は盗んだ品物の懺悔あたりまで。
 
続いては佐ん吉さん。
登場したかと思ったらすぐに楽屋に一旦戻った。
これは、緊張していたとま都さんが小拍子を持ったまま、楽屋に帰ってしまっていたため。
佐ん吉さんは小拍子を手に、舞台へ。
佐ん吉さんも(通常の会で)初めての二つ目での出番であったそうだ。
噺に登場する奥さんが可愛らしい。
身動きのとれない盗人の遭遇する男、入り用な金子は当て付けのどんちゃん騒ぎの掛かりでなく、こちらも節季の支払いに困っている設定。
 
三象さんは「お忘れ物承り所」。
まくらの方が可笑しい。
自虐的なアルバイト話のあれこれ。
 
都丸さんは「まめだ」。
微妙に、こなれていない感じがする。
 
都丸さんは、「東の旅発端」はされないそうだ。
師匠に習いかけたのだけれど、途中で、「あまり面白くない噺なので、他のを教えよう」と、結局教わらなかったそうだ。
で、とま都さんに「東の旅発端」をつけたのは都んぼさんなのだそうだ。
その都んぼさんが習ったのは、米二さんからだとの事。
今回、都んぼさんもお手伝いに来られていた。
師匠と、噺の指南役、二人に見守られていたとま都さんの初舞台であった。
 
最後にミニ抽選会。
賞品は、出演者四人さんのサイン色紙と、井筒八ッ橋本舗さん提供の三笠。
当選番号を引く役は都丸さん。
最初はとま都さんのサイン色紙。
当たったのは、なんと、とま都さんのご両親。
そんなこともあるんやねぇ。
 
次回の『北座 染屋町寄席』からは、井筒ビルの四階にて開催されるとの事。
 

  • 桂とま都      「東の旅発端」
  • 桂佐ん吉      「おごろもち盗人」
  • 桂三象       「お忘れ物承り所」
  • 桂都丸       「まめだ」