『西成寄席』
『第48回 西成寄席』に行く。
最初に百席ほど用意された席では足らず、大分椅子を追加。
かなりの入りだ。
染太さんは「時うどん」。
勢いのある食べ方。
やけに明るい。
二軒目もうどんは美味しいようだ。
風喬さんは「千早振る」。
時事ネタっぽいくすぐりが沢山入る。
春若さんは「天王寺詣り」。
まくらの時給ネタが、ドラマ『ちりとてちん』で使われたことの愚痴をば。
文華さんは「おごろもち盗人」。
ドアの郵便受けから直接に手を突っ込んで、カギを外す手口の空巣狙いの話をまくらに。
ニュースに敏感なんだなぁと感心する。
見台の上に膝隠しを載せて、おごろもち盗人を説明。
見台が地面と敷居、膝隠しを戸に見立てて解説された。
千朝さんは「肝つぶし」。
千朝さんの「肝つぶし」は良い。
オチの台詞に加えられた1センテンスが、演者の人柄を反映している。
登場人物の造型にもう一段深みが加わる。
「肝つぶし」で言及のある、「年月の揃った人」というと真っ先に思い浮かぶのは芥川龍之介だ。
辰年の辰の月辰の日辰の刻に生まれたので、龍之介と名づけられたそうだ。