『桂吉弥の新お仕事です。in繁昌亭』

 
桂吉弥の新お仕事です。in繁昌亭』に行く。
 
まだまだ日差しは暑い九月。
繁昌亭玄関先のミスト装置はありがたい。
 
繁昌亭前の歩道で、開場を待つお客さんはそれほど多くない。
指定席制のためだろう。
補助席で発売された、若干の当日券は順調に売れているようだ。
 
開場時間となったが、急ぐ必要もないのでゆっくりと繁昌亭内へ。
 
最初は雀五郎さん。
演目は「みかん屋」。
なんとなく緊張されていたのか、始めの部分に口調の乱れがみられた。
会場の反応がよいので、溜めのタイミングをゆっくりめにする調整も。
 
吉弥さんの一席目は「池田の猪買い」。
主人公の男と六太夫さんのやりとり、たっぷりめ。
 
中入りの後、紅雀さん。
えらいところで落語をした話をまくらで。
演目は「禁酒関所」。
番小屋の役人の、酔っぱらっていく段階がわかりやすい表現。
 
吉弥さんの二席目は「高津の富」。
一箇所、「千両」を「千円」と言い間違えてしまい、どうなるのかと思ったが杞憂であった。
というより、噺に新たな工夫が加えられ、笑いが増えていた。
素晴らしい。
 
落語会が終わって表に出ると、着物を脱いだ吉弥さんがお客さんをお見送り。
速いなぁ。
繁昌亭前は、ちょっとしたサイン会・握手会・撮影会となっていたのであった。
 

  • 桂雀五郎      「みかん屋」
  • 桂吉弥       「池田の猪買い」
  • 桂紅雀       「禁酒関所」
  • 桂吉弥       「高津の富」