『べにこご』
『べにこご 〜こごろうと紅雀の落語会〜』に行く。
中崎町へ。
紅雀さんが先攻。
学校落語で、自分の出番だけが受けなかったエピソードなどをまくらで。
「くっしゃみ講釈」と「禁酒関所」、どちらを聴きたいかお客さんにアンケート。
「くっしゃみ講釈」は、紅雀さんがネタを固めたいので最近頻繁に高座にかけているので、紅雀さんの落語をよく聞いているお客さんには、同じ噺ばかりなのはどうかとの気遣いも含まれての事。
やや多かった「禁酒関所」をする事に。
こごろうさんの番。
まくらでは、他の会では演らないような熟成未満のネタを。
今日はなにをしようかと、始めたネタは「向こう付け」。
主人公の奥さんが、これ持って行きと、線香を渡したあたりで中断。
これではないと、「道具屋」に変更。
完全な自信が無いようで、売る物の順番を間違えなければ良いんだと自分に言い聞かせるような事を言いながらネタに。
甚兵衛さん宅で荷物を広げようとする場面で、それまで置いてあった見台と膝隠しを脇にどけるこごろうさんであった。
掛け軸を普通に取り上げて、どんな品物か尋ねる。
本来なら、のこぎりと近づけてしまい叱られる構成であったと直後に気づくこごろうさんであった。
また、香具師の符牒である"しょんべん"を事前に仕込み忘れ、パッチの客の直前に思い出したように入れた。
仲入り。
この後はトークの筈だけれども、こごろうさんが舞台へ。
先ほどの高座が満足のいかない物であったので、改めて一席する事に。
始まったのは「阿弥陀池」。
最初の方の、本来は「新聞は読まなんだら、何するもんや?」「下駄包んだり弁当包んだり」の遣り取り。
いきなり、「弁当・・・」と言ってしまい、ここで中断。
取りやめ。
気を取り直して「つる」をする事に。
羊羹の出たあたりで、またもや中断。
どうすればよい物かと、しばし思案。
長目の小咄で何が良いかと、頭をひねるこごろうさん。
楽屋からは「たけのこ」はどうかとアドバイス。
こごろうさんは、自分は「たけのこ」やったことないからなぁと。
それでは「ウキウキ」は、と再び楽屋からのお声。
ドライブ中の事故で、警察が猿にその時の家族の様子を尋ねるという小咄。
紅雀さんも一席。
改めて「くっしゃみ講釈」を。
高座を終えて、紅雀さんは着替えるために一旦楽屋へ。
赤のツナギの紅雀さんと、白のツナギのこごろうさんが登場。
事前にお客さんにお願いしたアンケートを元に、トーク。
一つ目のお題は、さむ〜い想い出。
二つ目は、○○しといて良かった。
三つ目が、人に自慢できない宝物。
会が終わったのは十時半ころであった。