『アゼリア呉服座寄席』

『アゼリア呉服座寄席 〜吉朝一門の会

 
『アゼリア呉服座寄席 〜吉朝一門の会〜』に行く。
 
池田へ。
 
阪急電鉄石橋駅を出ると、前の方をあさ吉さんが歩いていた。
同じ電車で来られたのだろうか。
あさ吉さんは何人かのお客さんと一緒に、会場の方へ向かっていた。
 
最初は佐ん吉さん。
まずはお断り。
会場の上手の方から何やら音が聞こえてくるが、これは音響装置の不調などではなくて建物の外からセミの鳴き声が漏れて来ているだけだと、説明。
演目は「いらち俥」。
 
お次はしん吉さん。
まくらは米朝師匠宅での内弟子修業時代のお話。
米朝師匠と同じ食卓を囲む際、自分が口にした箸で大皿から料理を取ったのを"兄弟子"にとがめられたことがあったそう。
そういう時は箸の向きを変えて料理を取るのだと教わったという。
その後、打ち上げの席で吉朝さんらと会食した折、兄弟子に教わったとおり返し箸をしたしん吉さん。
吉朝さんから、手で握ったところで料理を取るなと言われた。
師匠に言われたので、箸の先で料理を取ったところ、兄弟子から悪魔のような形相で叱られたと話していると、楽屋からその兄弟子、よね吉さんが舞台に現れた。
会場が沸く。
演目は「金明竹」。
 
あさ吉さんは「茶の湯」。
先ほど石橋の駅で何人かのお客さんと一緒になり、お客さんから「今から吉朝一門会に行くんです」と言われたあさ吉さん、「僕もです」と答えたと開口一番。
いかにもあさ吉さんらしい。
 
仲入りの後、よね吉さん。
休憩が終わりまして出てまいりましたのは、しん吉の兄弟子、よね吉でございます、と掴み。
本日は高座の出番のない吉の丞さん、高座番を努めている。
その吉の丞さんは、今日が誕生日ということで、よね吉さんが舞台へ呼び込んだ。
拍手に迎えられ、高座にならんだ吉の丞さん。
吉の丞さんのトーク
誕生日の前日から日付が変わった瞬間、兄弟子連からどんなメッセージが来るかと待っていた吉の丞さん。
が、一向にメールが来る様子がない。
夜が明けた頃から、違う一門の噺家さんからはお祝いのメールが届いたという。
楽屋入りしてから、誰からもお祝いを言って貰えなかったと。
ここで、よね吉さんの音頭で会場のお客さんと吉の丞さんを祝って『ハッピーバースデートゥーユー』を合唱。
吉弥さんもTシャツ姿で舞台へ。
吉の丞さんにペットボトルの飲み物をプレゼント。
楽屋にあったものだろうか。
吉弥さんと吉の丞さんは退場し、よね吉さんの高座は「七段目」。
 
トリは吉弥さん。
演目は「くっしゃみ講釈」。
八百屋の店先にて『八百屋お七』の覗き絡繰りの口上を実演する場面で、さっきも隣で若旦那がやってましたなぁと八百屋の台詞が追加されていた。
よね吉さんの「七段目」をひいてギャグに。