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『らくご道 〜笑福亭生喬と桂こごろうの落語会〜』に行く。
普段は出囃子に録音されたものを使っているのだけれど、今回は三味線の方に来ていただき、鳴り物も用意したとの事。
今回の演目は、はめものが栄えるものが選ばれたそうな。
更に、之まではそれぞれ一席であったが、折角なのでもう一席ほど演目を増やされた。
こごろうさんが一席目を終えた後、座布団をひっくり返された。
普段の光景である。
専任のお茶子さんがされるとか前座さんがされたりするが、この会では交互に行われた。
高座に上がった生喬さんが、その座布団の向きを直された。
こごろうさんが座布団の置き方を間違えたものである。
この間の『ビギナーズラック』でもそのような事があった。
座布団は、簡単に言うと正方形を二つ並べた形の矩形の布の、その三方を縫製して作られてある。
折られた側、座布団の縫われていない縁を客席に向けて置かれる決まりがある。
本業の噺家さんであるこごろうさんが、それを失念されていた。
その後のこごろうさんの番で、こごろうさんが生喬さんの置いた座布団の位置を直された。
舞台の中央からずれていたから。
ばみりというか、ビニールテープが貼られている舞台中央の印から少々偏りがあったようだ。
先の意趣返しだ。
意趣返しと言っても悪意のないもの、有る意味巫山戯あいのようなものだ。
生喬さんが踊りを披露された。
黒い着物から朱いものがちらちら。
「野崎詣り」さながらである。
こごろうさんが「七段目」で少々とちった。
その部分以降も緊張されていたようで、残念な感じ。
その為か、後の対談の話題の一つに噺を噛んだ段の話があがる。
他に噺を教わった際の心付けの品物の話柄が出る。
『丑三つ亭』の話が出る。
金曜の深夜に毎日放送テレビで放映されるようだ。
以前から彼方此方の落語界にて漏れ伝わってきた番組だ。
内容は、若手42人が一つの御題で謎掛けをするというもの。
ただ、一時間番組の正味の尺を考えると、全員に満遍なく出番があるとは思えない。
電波の上で謎掛けを披露出来るのはどれくらいの人数であろうか。
番組の放送時間は0時25分から1時間・・・、あれ、丑三つ時かえ?
- 桂こごろう 「夢八」
- 笑福亭生喬 「野崎詣り」
- 笑福亭生喬 「五段返し」
- 桂こごろう 「七段目」
- 笑福亭生喬 桂こごろう 対談「夕焼け日記」