山伏の螺尾福海

 
『徳本寺スペシャル〜リレー落語 地獄八景のココロだ!〜』に行く。
 
女性客が多い。
会場の半数以上いらっしゃるようだ。
 
吉の丞さんは「米揚げ笊」。
時間の関係か、オチまでは演じずに終わる。
 
吉弥さんは「千早ふる」。
安心して聴けるのだけれど。
 
千朝さんは「千両みかん」。
境内から聞こえてくる蝉の鳴き声が、夏場の噺の臨場感を増す。
 
吉朝さんのお弟子さん七人による「地獄八景亡者の戯れ」。
順繰りに高座に上がり、リレー形式で送る様式とはちと違う。
 
最初はしん吉さんから。
冒頭から始め、サバにあたった男、喜ぃさんがご隠居に声を掛ける場で吉弥さんが登場。
 
しん吉さんは高座から降り、高座の下手で吉弥さんと掛け合いで漫才の様。
しん吉さんが喜ぃさん、吉弥さんがご隠居の役。
 
お二人が退場し、次に登場したのはよね吉さん。
若旦那の件を演じた。
 
船場から念仏町は吉坊さん。
 
閻魔様のお裁きはあさ吉さん。
よね吉さんの赤鬼と吉坊さんの青鬼を従え、コントの様。
というか、コント。
先代閻魔の一千年忌にあたり、一芸を披露して合格すれば極楽行きとなる設定。
亡者その一役の佐ん吉さんが剣玉の妙技を発揮。
亡者その二役のしん吉さんは電車のものまね。
亡者その三役の吉の丞さんは・・・。
強面の特攻服で会場の空気すら変える。
 
本筋に戻り、医者と山伏と歯抜き師と軽業師が作り物で登場。
操作と声は佐ん吉さんと吉坊さん。
 
人呑鬼役で吉の丞さんが登場。
 
人呑鬼の腹中の段は、高座にて佐ん吉さんが演じ、無事(?)終了。
 

  • 桂吉の丞                          「米揚げ笊」
  • 桂まん我                          「桜の宮」
  • 桂吉弥                           「千早ふる」
  • 桂千朝                           「千両みかん」
  • あさ吉 吉弥 よね吉 しん吉 吉坊 佐ん吉 吉の丞 「地獄八景亡者の戯れ」