桂吉弥の新お仕事です』に行く。
 
相も変わらず、若い女性率の高い会。
 
佐ん吉さんは「始末の極意」。
基本に忠実な噺。
佐ん吉さんのニンに合う噺ってなんだろう。
ふと、そう思った。
 
吉弥さんの一席目は「悋気の独楽」。
噺の本題が始まったあたりで、客席で携帯電話がなる。
吉弥さんは、噺の登場人物にその事に対する注意を促す台詞を織り込ませた。
雰囲気を壊す事を最小限に留め、観客を噺に引き戻す技量。
感心する。
 
歌々志さんは「しびんの花活け」。
まくらのドラえもん話、落語本編の仕草、ともに客層に填ったようで、かなり受けていた。
 
吉弥さんの二席目は「遊山船」。
あっさりとした感じであった。
もっと諄くても良かったと思える。
 
佐ん吉さんの扇子には、吉朝さんの名前が入っていた。
吉弥さんの扇子には、米朝師匠・・・。
じゃない、小米朝さんの名前が書かれてあった。
 
桂佐ん吉    「始末の極意」
桂吉弥      「悋気の独楽
桂歌々志    「しびんの花活け」
桂吉弥      「遊山船」