『たまのゴキブン落語会』

 
『たまのゴキブン落語会 〜茶臼山ナイショの落語会〜』に行く。
 
ナイショの落語会だったはずなのだけれど、かなりの入りだった。
 
たまさんの一席目は「明石名所」。
まくらで呂竹さんの話題が話される。
慇懃で無礼な発言について。
「明石名所」は、旅ネタの西の旅の一遍なのだけれど演じられる頻度は少ない。
この噺の後に続く「兵庫船」に比べればその差は大きい。
播州の名所が紹介される。
清八の説明にボケまくる喜六、二人の掛け合いが面白い。
 
遊方さんの一席目は「ハードボイルド・サザエさん」。
遊方さんのまくらでも呂竹さんのエピソードが語られた。
「ハードボイルド・サザエさん」は、元はコントだったものを落語に仕立て直した作品。
後の座談会の時に、客の年齢層によって受け方が違うと話されていた。
 
座談会で色々の話がでるが、ちょっと書けない話題が多かった。
なので、内容は省略。
 
遊方さんの二席目は「パンチ・パンチ・パンチ」。
双子の弟の替わりに、ボクシングの試合に出る事になったお好み焼き屋の主人の噺。
現代的な「花筏」だ。
ハメ物が映画「ロッキー」の曲だったり、声による効果音入りのスローモーション表現があったり、工夫が楽しい。
 
たまさんの二席目は「愛宕山」。
太鼓持ちの一八の行動がスラップスティックコメディのようだ。
木にぶつかったり、坂を転げ落ちたり、土器投げの的にへばりついたり。
たまさんからのメールにあった「マンガチックな表現」のとおり。
特に三つ目などは、これまでの「愛宕山」に無かった新しい演出。