『柳亭市馬・柳家喬太郎 二人会』

TORII HALL

 
柳亭市馬柳家喬太郎 二人会 二人のビッグショーin大阪vol.4』
 
盛況。前売は完売状態。
 
前座は染左さん。
上方の噺らしい演目をということで、「軽業」を。
 
喬太郎さんの一席目は「夫婦に乾杯」。
喬太郎さんと同じくSWAのメンバーである昇太さんの新作落語
羽織を脱ぐとSWAのユニフォームの着物。
この仕草だけで笑いが起きる。
テイストはすっかり喬太郎落語だ。
 
市馬さんは「佃祭」。
良い噺なのだけれど、終盤の与太郎が登場する辺りからの取って付けた感が余り好きではない。
まくらで、春團治師匠の羽織を脱ぐ仕草と、今日の喬太郎さんのそれを比較。くすぐりにする。
 
中入りの後、市馬さんの「雛鍔」。
市馬さんの粋な雰囲気が、江戸の職人さんを生き生きと描き出す。
 
喬太郎さんの二席目は「へっつい幽霊」。
博打打ちの熊五郎の、若旦那との微妙な距離感のわきまえ方を垣間見る。
勘当されたからこそ付き合いがあるが、本来は交わることのない二人の結び付きを台詞の端々から感じられた。