『文華・風喬 おたんじょう日落語会』

繁昌亭の猫

 
『文華・風喬 おたんじょう日落語会』に行く。
 
お年は違うが、同じ七月十四日生まれのお二人の落語会。
この日がお誕生日の方は入場無料になるという企画も。
 
まずは文華さんと風喬さんによる対談。
割と短め。
 
呂竹さんは「動物園」。
最初の小咄で、客席でオチを先に言う人が...。
呂竹さん、やりにくそうであった。
 
文華さんの一席目は「阿弥陀池」。
体をかわす部分、戎っさんではないボケ。
面白い。
何故そんなに詳しいのに名前が出てこないのか、というもどかしい可笑しさ。
心臓部分でもそんな趣向を重ねる。
 
風喬さんの一席目は「堪忍袋」。
つく枝さんに教わったとの事。
堪忍袋に吹き込む夫婦の愚痴、実体験を元にするのが恒例なので、風喬さんのはどんななのだろうかと思いつつ聴く。
 
中入りの後は、いわみせいじさんのパフォーマンス。
曲描きや、お客さんの似顔絵など。
完成品の紙を外す際、その都度お茶子さんに筆と墨を預ける。
手品の後見さんみたいだ。
舞台に墨をこぼすといけないので、そんな風にしていたのだろうか。
 
風喬さんの二席目は「大安売」。
噺に登場する相撲取りの元の名前は今風のアレンジ。
 
文華さんの二席目は「ねずみ」。
最初に左甚五郎が旅立つ場面から始まる。
噺の舞台は、岡山でなく仙台。
ねずみ屋の主人の友人も分銅屋でない。
大工の政五郎宅も江戸。
構成も、普段聴くものと微妙に構成が違う。
大変良かった。
 
今回、仕切りがやや不満。
開場前に整理券を配布していたのだが、それに関する告知はされず。
入場してみると、幾つか良い席が並んで予約席になっていた。
ところがこの団体さんがなかなか来ない。
始まって暫くしてから来場。
しかも途中で退場。
他の来場者が席を捜して、ここが空いているかと思えば予約席、ということであきらめて他へ行かれるのを何人も見かけた。
それだけに、途中入場途中退場が余計失礼に思えた。
 

  • 文華 風喬      ごあいさつ
  • 笑福亭 呂竹    「動物園」
  • 桂文華        阿弥陀池
  • 笑福亭風喬     「堪忍袋」
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  • 笑福亭風喬     「大安売」
  • 桂文華        「ねずみ」