『繁昌亭大賞 受賞記念発表会』

三喬賛ゑ

 
『繁昌亭大賞 受賞記念発表会』に行く。
 
繁昌亭大賞に選ばれた噺家さん達の受賞記念お披露目の会。
マスコミの取材がかなり来ておられる様子。
当日券は立ち見だが、二階席での立ち見。
一階席後方のスペースは取材陣が占めていたので、そのような対応に。
 
前座役は三幸さんの「立候補」。
今現在の政治状況を反映したアレンジに。
 
お次は「輝き賞」の歌之助さん。
演目は「阿弥陀池」。
二回目で一瞬考えつつ「体をかわす」を言えた男の、得意そうな表情。
後からじわじわ来る可笑しさ。
 
続いては「爆笑賞」のかい枝さんの「ハル子とカズ子」。
今回だけは、騙す関連のまくらは要らなかったような...。
 
「奨励賞」はあやめさん。
繁昌亭大賞は入門25年以下が対象なので、今回が一回目にしてラストチャンス。
演じたのは「ちりとてちん」。
芸者バージョン。
あやめさんのお弟子さんのきりこさんの芸名が決まった。
その名も「さろめ」。
ヨハネの首のサロメ由来らしい。
ラジオ大阪『吉本むっちゃ元気!』で募集。
あやめさんの弟子なので「××め」縛りで募り、様々な候補の中から「さろめ」と決定。
 
仲入りの後、表彰式。
プレゼンターは三枝会長。
舞台上でアナウンス役は三幸さん。
楯とトリフィーを運ぶのは喬介さん。
 
会長の弁によると、繁昌亭大賞は東京落語の真打ち制度の代わりとの事。
寄席のトリを勤める基準としての賞であるそうな。
奨励賞のあやめさんと、大賞の三喬さんは、それぞれトリとなる会が繁昌亭で催される予定。
 
受賞者には賞状と盾と副賞の賞金、大賞の三喬さんにはそれらに加えトロフィーも授与された。
エヌエス株式会社謹製の楯はヒノキ製で五角形の絵馬の形。
意匠には、繁昌亭の舞台に掛かっている「楽」の書、人力車のシルエット、見台・膝隠しを中心とした舞台のイラスト、「繁昌亭」の文字、と、上方落語四天王に因んだ意匠が座布団型の枠にあしらわれている。
 

 
表彰式典のあと、は「創作賞」受賞の三風さん。
演目は「振込め!」。
まくらで、実家に「俺、俺」と電話をかけて詐欺と疑われたというエピソードで笑いをさそう。
客席に三風さんのご両親をお見かけしたので、余計に可笑しいポイントが増えた。
 
トリは「繁昌亭大賞」の三喬さん。
演目は「仏師屋盗人」。
怖いはずの泥棒が、次第に可愛らしく感じられる。
 

 
会が終わった後、直接「よせぴっ」をいただいてしまった。
もったいないことだ。