『上方講談を聞く会 ワッハ亭』

 
『第三百五十四回 上方講談を聞く会 ワッハ亭』に行く。
 
会場に、カメラが四台も。
三台の固定された小型カメラは、一台は客席の様子、会場後方と客席下手に一台ずつ置かれていた。
NHKの取材だ。
取材されているのは南青さんだ。
4月7日の深夜に放送されるそうだ。
13日午前中に再放送もあるらしい。
 
最初は南青さんの「三日普請」。
秀吉が計略でもって、塀を三日で作らせる話。
ショルダーカメラが南青さんを撮影している。
最初、緊張のためか何度か噛んでしまったりしたのはご愛敬。
 
南海さんは「幡随院長兵衛 浪花の達引」。
侠客同士の喧嘩を別の侠客が止めに入り、喧嘩をしていた片方と止めに入ったはずの侠客が喧嘩をしてしまう。
それが繰り返される。
その中に、先輩より先にテレビに取り上げられるとは何事かと、南湖さんが言ったとか言わなかったとか侠客の台詞としてのギャグ。
これにはNHKのスタッフも笑っておられた。
最後は、大坂の奉行として新任の、橋下なにがしが酷い目にあって終わるというハチャメチャな展開。
有る意味溜飲の下がるオチ?
 
南左衛門さんは「幸助餅」。
落語の「幸助餅」との違いを楽しむ。
落語での相撲取りは「雷」だが、講談では「梅ヶ谷」(引退して雷親方)となっているなど。
南左衛門さんの様子もカメラが追っていた。
 
左南陵さんは「地震加藤」。
加藤清正のエピソード。
 
今回、見慣れない方が高座返しなどをされていた。
南左衛門さんの新しいお弟子さんだ。
名前は「南舟(なんしゅう)」だそうだ。
元はタクシーの運転手さんであったとの事。
なので、名前の候補に当初は「南車」があがったそうだ。
乗り物繋がりで南舟になったという。
講談も、新たな人材が増えて何より。