『東西人情噺の夕べ』

 
『東西人情噺の夕べ 〜桂小金治の「芝浜」を聴く〜』に行く。
 
本日4月1日はエイプリルフールということで、「嘘」の出てくる噺をメインに。
 
まん我さんは「子ほめ」。
番頭さんの年齢は三十五歳。
受け売りの誉め上げ方の、あっちゃこっちゃぶりが可笑しい。
 
宗助さんは「ぬの字鼠」。
寺の小僧さん、案外問題児なのだが憎めないのは宗助さんが演じるからか。
 
文我さんの一席目は「百年目」。
旦那さんの言葉、煽てては絞めるの加減が見事。
 
小金治さんは「芝浜」。
じっくりと拝聴する。
 
続いては、小金治さんと文我さんの対談。
色々と良いお話を聴かせていただく。
小金治さんによる草笛も披露。
その際に小金治さんが使った葉っぱを、お客さんにプレゼント。
舞台の端から戻る際、小金治さんが舞台の段差で躓いてしまわれた。
大したこともなかったようで何より。
 
時間が押し気味だったので仲入りは急遽取りやめ。
対談の際に設えられた床几をわらって高座を設置するために一旦幕が閉じる。
舞台袖から小金治さんが姿を現して再びご挨拶された。
 
文我さんの二席目は「猫の茶碗」。
こちらも嘘の出てくる噺。
開運!なんでも鑑定団』の御陰で、骨董全般の「値打ち」でなく「値段」があがってしまったと仰有る文我さん。
骨董の名品を巡る騙しあいのお噺。
 
文我さんの噺が終わって緞帳が下りる。
文我さんの挨拶のために、緞帳が止まった。
またまた舞台袖から、私服に着替えた小金治さんが登場。
来年の再出演を約束されたのであった。
 
小金治さんの芸人魂とサービス精神の一端に触れた気がした。
 

  • 桂まん我       「子ほめ」
  • 桂宗助        「ぬの字鼠」
  • 桂文我        「百年目」
  • 桂小金治       「芝浜」
  • 小金治 文我     芸談あれこれ
  • 桂文我        「猫の茶碗」