『おそばと落語の会30周年記念落語会』

記念品

 
『おそばと落語の会30周年記念落語会』に行く。
 
『おそばと落語の会』には数年前に何度か行ったきりであったので、二日開催分の一回だけお邪魔することにした。
 
繁昌亭に到着したのは丁度昼席が終わった頃であった。
お帰りの方々で繁昌亭の前は人だかり。
繁昌亭の入り口の前あたりでは、よね吉さんと記念撮影をされる女性が多数。
 
入場者には記念品が配られた。
噺家さんたちと、やまがそばの東條社長の似顔絵入りの品物。
 
最初は呂竹さん。
やまがそばの想い出をまくらで。
弟子修行の時期、やまがそばでバイトしていたお話。
やまがそばでの符牒、ご飯を「シマ」と言っていたそうだ。
(落語「吉野狐」で、そういった符牒が色々と出てくる。)
「シマ」は、米相場で有名な堂島の"シマ"との説を紹介。
少なめのご飯のことは「シマ、サクラで」であったのに、大盛りは「シマ大」。
少ない方は「サクラ」なら、多い方にも別な言い方があっても良いのに、との主張。
 
喬若さんは「へっつい盗人」。
なんの因果か、えらい男を相棒に選んでしまった清八。
振り回されっぷりが笑いを誘う。
 
喬楽さんは「京の茶漬」。
心理戦の態。
 
呂鶴さんは「貧乏花見」。
『おそばと落語の会』第一回目でかけたネタだそうだ。
大坂の花見の名所が言及されたり、弁当でもう一くすぐりあったり。
 
仲入りの後は生喬さん。
舞台上手には、三味線の吉崎律子さんと喬若さん、喬介さん、生寿さんの姿が。
それぞれの担当の楽器とともに。
舞台上で出囃子が演奏され、生喬さんが登場。
普段は直接見ることの出来ないハメモノを舞台上で実演するという企画だ。
演目は「質屋芝居」。
三味線はもちろん吉崎さん。喬若さんは能管と篠笛。喬介さんは大太鼓と締太鼓。生寿さんはアタリ鉦とツケを担当。
なかなか興味深い高座だ。
 
松喬さんは「住吉駕籠」。
たっぷりと最後まで。
堂島の米相場師の旦那も勿論。
本日は堂島から始まり堂島で閉じた会であった。
 
終演後、商店街の方を通った。
打ち上げを終えたのだろうか、よね吉さん達が駅の方へ向かわれるのに遭遇。
梅團治さんや吉坊さんもご一緒。
赤いお顔であった。
 

  • 笑福亭呂竹      「時うどん」
  • 笑福亭喬若      「へっつい盗人」
  • 笑福亭喬楽      「京の茶漬」
  • 笑福亭呂鶴      「貧乏花見」
  • 笑福亭生喬      「質屋芝居」
  • 笑福亭松喬      「住吉駕籠」