『しん吉・ちょうば 僕たち、結婚します。』

今日の繁昌亭

 
『しん吉・ちょうば 僕たち、結婚します。 〜フジハラ亭番外編秋の祭典‘08〜「其の一」』に行く。
 
しん吉さん、ちょうばさん、お二人の結婚を記念した落語会。
土曜日に一回、日曜日に三回、計四回公演。
毎回内容が違うそうだ。
 
開演時間となり、会場の照明が落とされる。
ビデオ映像が、壁面をスクリーンにして流される。
羽織袴の正装姿のしん吉さんと、同じく羽織袴のちょうばさんが飛行機や電車を乗り継いでフジハラビルへと向かうという内容。
オープニングフィルム的な作品。
 
もう一本、映像が上映。
これから高座に向かう直前のちょうばさんに、雑誌記者がインタビューするという内容。
雑誌記者がとんでもなく、質問が相撲に関するものだったり、ちょうば関と呼んだり。
落語への質問をしたと思えば、同じ事を何度も尋たり、師匠のざこばさんの名前をいい加減に扱ったりする。
 
ということで、ちょうばさんは「おごろもち盗人」。
盗人の「ちゅんまちぇん」と謝るフレーズ、ちょうばさんの一押しなのだろうか。
何度か繰り返されていた。
節季の支払先のお名前、関口さんに山下さんに有田さんなど。
ざこば一門で占められていた。
 
落語の後、再び映像上映。
高座を終えて、雑誌記者に取材の続きをうけるちょうばさん。
相変わらずの失礼な記者の振る舞いに、涙するちょうばさんであった。
 
しん吉さんとちょうばさんが登場。
即興タッグマッチ落語のコーナー。
お客さんから募集したお題を三つ選んで、文章に当て嵌め、その場でその文章を織り込んだ新作落語を作るという趣向。
三題噺なのだけれど、しん吉さんとちょうばさんが交互に話してくというのがミソ。
 
予め用意されたのは、「□□はどない?」「つまり□□という訳や」「命の次に□□が大事やねん」の三つの文章。
事前に配られた紙にお客さんが書いた数々のお題、抽選箱の中から無作為に選ばれたのは、「こたつ」「情」「タンゴ」の名詞。
ということで出来た文章は、「こたつはどない?」「つまり情という訳や」「命の次にタンゴが大事やねん」。
 
お二人でジャンケン、勝ったちょうばさんが先攻。
交互に噺、演者の判断でもう一人に交代。
当たり鉦を叩くのがその合図。
上手くお題の文章が出ても出なくとも良いというルール。
 
コンビニにおでんを買いに行った男が・・・という噺。
なんとなくグダグダに終わる。
 
ビデオ映像、今度はしん吉さんがメイン。
しん吉さんの出身校である東住吉高校へ取材に行くという態。
生徒さん達にインタビューするのはちょうばさん。
しん吉さんはカメラクルーの一人に扮して、正体を隠す。
ちょうばさんが、生徒に尋ねたのは、「東住吉高校芸能文化科出身の有名人と言えば?」。
他の芸人さんの名前は次々とでるが、肝腎のしん吉さんの名前は・・・という展開。
 
しん吉さんは「住吉駕籠」。
「住吉」繋がりで。
 
しん吉さんの落語の後、ビデオの続き。
やはり・・・。
 
最後に二人の挨拶。
しん吉さんの高座の間に、「即興タッグマッチ落語」の続きを思いついたというちょうばさん。
出来は微妙。
 
以上で、一回目の公演は終了。
 

  • 桂ちょうば       「おごろもち盗人」
  • しん吉 ちょうば    即興タッグマッチ落語
  • 桂しん吉        「住吉駕籠」
  • 桂ちょうば       即興タッグマッチ落語の続き