『桂しん吉 春の祭典'09』

今日の繁昌亭

 
桂しん吉 春の祭典'09』に行く。
 
しん吉さんが色々やる会。
 
最初は「学校落語に行こう」のその1。
小学校にて、落語を披露しているという設定。
会場は「あさひがおか小学校」。
舞台には、大太鼓や締太鼓、当たり鉦・銅鑼・ツケ・拍子木・笛が並んでいた。
お囃子紹介の時間なのだが、三味線さんも後輩の噺家も、遅れていて到着していない設定。
子供向けにそれぞれの楽器を紹介。
幽霊が登場する場面を、しん吉さん一人で太鼓を鳴らしながら笛を吹く。
片手で一本のバチを振りドロドロ、もう片方の手で笛を奏でる。
コント仕立て。
 
続いて「鷺とり」。
仕事を始めろと言われた男、落とし噺をして生計を立てようかとの思いつきに、そんな商売が成り立つかと却下される。
ならば従来通りに鳥を捕りましょか、とややメタな展開。
 
会場の照明が落とされ、スクリーンに映像が映し出される。
そうばさんと持田花織さんがトーク
鳥の専門家としての持田さんの見解は、「鷺とり」に登場する鷺の描写に関しては否定的なものばかり。
噺についての考察であった筈が、そうばさんは「しん吉はダメ」との評価に。
 
お次は新作落語
「学校落語に行こう」の二部。
小学校・中学校・高等学校、それぞれで学校落語を披露するしん吉さん。
どこともさんざんな目にあうというお噺。
 
新作をもう一席「頂き物」。
舞台は暗めに、しん吉さんと名ビラにはスポットライト。
後方にスクリーンが降りてきた。
地方の落語会で、お土産を頂いたしん吉さん。
樹の輪切りを貰ったが、使い方が分からない。
先輩や事務所の社長、若旦那に尋ねる。
花瓶敷きや表札、刺身の皿など色々な意見が出るが、それら使用例が映像としてスクリーンに映し出される。
社長や若旦那の台詞は、しん吉さんによる物まねにて。
 
元祖お囃子カントリーぐんきち&蒲生四丁目フィルハーモニー管弦楽団によるライブ。
ぐんきちのテーマ曲にて登場。
「安宅の松」を演奏。
一旦楽屋に引っ込んだしん吉さん。
笛の代わりにティーポットを手に戻ってくる。
水を入れたティーポットを吹いて演奏。
続いて群時さんがバンジョーの代わりに土瓶演奏。
げんさんはコーヒーポット。
ティーポットと土瓶とコーヒーポットにて、「安宅の松」の演奏が続けられた。
ここで、バンドのメンバー紹介。
しん吉さんはティーポットで「アンパンマンのマーチ」を演奏。
群時さんは土瓶にて「ゴジラマーチ」を一くさり。
げんさんはコーヒーポットで「ゲゲゲの鬼太郎」のオープニング曲を。
最後に、滝廉太郎の「花」をティーポットと土瓶とコーヒーポットにて演奏してお終い。
退場しながらしん吉さんは笛にてお囃子に参加。
 
仲入りの後、「桜の宮」。
 
映像にてクロージング。
映画のエンドロールのよう。
しん吉さんがご挨拶して会は終わった。
 

  • 桂しん吉                「学校落語に行こう(1)」
  • 桂しん吉                「鷺とり」
  • 桂そうば 持田花織          「緊急企画!! 鷺の生態について」
  • 桂しん吉                「学校落語に行こう(2)」(作:米井敬人)
  • 桂しん吉                「頂き物」
  • 元祖お囃子カントリーぐんきち   ぷちミニライブ
  • 桂しん吉                「桜の宮」