『新世界ネタ下ろし売り市場!』

 
『第1回 新世界ネタ下ろし売り市場!』に行く。
 
新しく始まった会。
あやめさんは、『できちゃったらくご!』で新作を発表されている。
こちらでは、古典のネタ下ろしを目的としている。
 
二番の演奏。
笛の音がなんとなく危なっかしい。
さろめさんが吹いていたそうだ。
 
さろめさんは「犬の目」。
ネタ下ろし。
口調は標準語。
さろめさんは山形出身で、上方の言葉はまだまだ発展途上。
上方言葉で習った噺もあったり、東京落語の形で覚えたり、師匠のあやめさんも試行錯誤中。
今回の「犬の目」は、笑福亭生喬さんがつけたネタだとのこと。
それも、上方言葉を、生喬さんが一々翻訳する形で教えたのだそう。
 
あやめさんの一席目は「危険な女たち」。
以前に作った新作落語
 
小染さんは「算段の平兵衛」。ネタ下ろし。
平兵衛さんの、わざと驚くテンションが高くて可笑しい。
 
ゲストは鶴笑さん。鶴笑さんもネタ下ろし。
いつもの、衣装の下の仕込みが無い感じで高座へ。
旦那さんと丁稚の定吉の会話から始まる。
店の前に大道芸人が来ているので見に行きましょうと、定吉が旦那を誘う。
ここで鶴笑さんはおもむろに楽屋に引っ込む。
鞄を手に高座に戻ってきた鶴笑さんであった。
舞台から降りて、客席のフロアに。
噺の中の大道芸人として、実際に芸をする鶴笑さん。
お客さんにジャグリングの輪を放ってもらい、首でキャッチする。
クリーニング屋さんがくれるような、針金のハンガーをくぐり抜ける。
小さめの紙にハサミを入れて、それもくぐり抜ける。
拘束衣を、お客さんに手伝ってもらって着用。
そこから抜け出す、フーディーニな芸でエンド。
その芸人が、後の米沢彦八であった、というオチ。
 
あやめさんの二席目は「猿後家」。
ネタ下ろし。
奈良の風景の言い立てがまだまだスムーズでない感じ。惜しい。
今後に期待。
 
次回は、年内に開かれる予定。