『桂歌之助独演会』

『桂歌之助独演会』

 
桂歌之助独演会 空の蔵から総ざらい 〜ほんのシャレやがな。〜』に行く。
 
月例の、歌之助さんの会。
いよいよ後半戦。
 
最初は佐ん吉さん。
演目は「狸の賽」。
歌之助さんは晴れ男なのだそう。
以前の、繁昌亭での歌之助さんの会に佐ん吉さんが出番があった際、雨が降ったのは佐ん吉さんの影響だと言われたとか。
 
歌之助さんの一席目は「しびんの花生け」。
道具屋の、カモを見つけた喜びの表情が可笑しい。
前回の『桂歌之助独演会 空の蔵から総ざらい』の時点で、皆勤のお客さんが五十名ほどだとか。
会場の四分の一が皆勤というのも凄い話だ。
 
続いてはおなじみの楽屋コント。
日本舞踊を習っているお話など。
次の高座に備えて袴を身につける歌之助さん。
なかなか上手くいかない。
 
歌之助さんの二席目は「小倉船」。
噺が終わって、お茶子さんが見台・膝隠し・座布団をかたづけた。
「小倉船」の中では、小唄の「浦島」の一節が使われる。
その、「浦島」の中から「袖に梢の」を踊る歌之助さんであった。
袴を身につけたのはそのためもあったか。
 
仲入り。
普段より少し長目な仲入り。
通常、お手洗いが混んでいると、仲入りの時間がその配慮で延長される。
仲入りの時間から、次回と次々回の『桂歌之助独演会』のチケットが先行販売された。
沢山のお客さんがチケットを購入。
時間がかかったので、その分、仲入り時間が長目になったようだ。
 
歌之助さんの三席目。
演目は「次の御用日」。
この噺は奇声に惹かれてしまう。
歌之助さんは絹の着物を新調して登場。
楽屋でのお話、佐ん吉さんがそれを見て、「兄ぃさんそれ正絹ですねぇ、どこで買ぉたんですか?」と尋ねた。
「(噺家がよく利用する)いつものとこや」と答えたところ、「へぇ、あそこ、絹物も扱ってるんですか?」と感心した佐ん吉さんであった。
んなわけあるかいな、というお話。
まくらでは、歌之助さんが酒に酔ったときのお話も。
さりげなく猩猩の事をその話に織り込む。
 

  • 桂佐ん吉       「狸の賽」
  • 桂歌之助       「しびんの花生け」
  • 歌之助 佐ん吉    楽屋コント
  • 桂歌之助       「小倉船」
  • 桂歌之助       「次の御用日」

 
繁昌亭の屋根の上