『桂吉弥の新お仕事です。IN繁昌亭』

本日の繁昌亭

 
桂吉弥の新お仕事です。IN繁昌亭』に行く。
 
繁昌亭での『新お仕事です。』の二日目。
 
最初はさん都さん。
幕が上がって、気合いを入れるさん都さんの声が漏れ伝わって来た。
兄弟子の都んぼさんを怒らせてしまった話をまくらで。
演目は「強情灸」。
ソフトクリームへのトッピングしよか、は無し。
熱さを我慢して、声にならず奇声を発する様子が可笑しい。
 
吉弥さんの一席目。
さん都さんに因んで都丸一門のお話をまくらで。
都んぼさんがあまりに出来すぎた弟子だったので、逆に都丸さんに怒られたエピソードを。
住み込みでなく、毎日都丸さんの家に通っていた都んぼさん。
毎日毎日決まった時間、それもキッチリ五分前に都丸さんの家に到着していた都んぼさん。
都丸さんは、「たまには遅刻せぇ」と逆なベクトルで都んぼさんに言ったところ、「それでは今度の水曜日に遅刻します」との都んぼさんの返事。
「それでは何にもならんやろ」と都丸さんは、それで怒ってしまったとか。
KBS京都ラジオの『桂都丸のサークルタウン』で、吉弥さんが自転車に乗ってリポートをしていた頃のお話も。
演目は「持参金」。
さらのお客さんが多いようで、噺の展開に反応が大きめであった。
噺の途中で客席の携帯電話が鳴ってしまった。
金物屋の佐助さんが、携帯は切っときや、と注意。
 
まん我さんは「一文笛」。
昨日に続いて噺は男前なまん我さんであった。
まくらでは、まん我さんも『桂都丸のサークルタウン』の二代目サイクルリポーターであった話を。
 
吉弥さんの二席目。
演目は「宿屋仇」。
冒頭の、万事世話九郎と伊八の会話でのイタチでのくすぐりの場面。
天王寺詣り」でお馴染みのイタチです、と昨日の演目にかけてのギャグ。
色事の話の件でも。
金を二十銭つけての色事なんて・・・、と「持参金」を引いてのアドリブ。
とっさに思いついての事だろうが、時代が時代だけに二十円ともいかず二十銭になったのだろうか。
価値としてかなり安い。
着地点が良くなかったかも。
 
会が終わって、本日も吉弥さんがお客さんをお見送り。
繁昌亭の前には、それを目当てのお客さんが大勢待っておられた。
 

  • 桂さん都        「強情灸」
  • 桂吉弥         「持参金」
  • 桂まん我        「一文笛」
  • 桂吉弥         「宿屋仇」