『get's待っツ動楽亭』

『get’s待っツ動楽亭』

 
『get's待っツ動楽亭』に行く。
 
『get's待っツ動楽亭』も二回目。
かなり早くから、開場を待つ人たちの列が出来ていた。
 
まずはひろばさん。
名ビラを持って舞台に。
セルフサービスな感覚満載。
今回、何をするのかをお客さんに選んで貰うことに。
候補は、「大安売り」と「動物園」と「天災」。
ひろばさんは、折りたたんだ紙を懐から取り出した。
そこには一つの演目が書かれているという。
お客さんが選ぶであろうお題を、先に書いておいたのだという。
お得意の手品?
拍手の数で募る。
「大安売り」と「天災」に同じくらい拍手が多く集まり、「動物園」が先に脱落。
「大安売り」と「天災」で決選投票。
結局、「天災」に。
で、件の紙を広げてみると、そこには動物園と書かれてあった。
手品でなく、ガチだったのね。
 
「天災」なら要らないということで、見台と膝隠しを高座から片付けるひろばさん。
あれ、「動物園」でも見台と膝隠しは使わない筈だけれど…。
 
何故、演目をお客さんに選んで貰うようなことをしたのかというと。
元々、ひろばさんは「動物園」をするつもりであったのだが、吉の丞さんに『兄ぃさん、今日のお客さんは「動物園」の空気じゃありませんよ』と言われたのだそう。
ひろばさんが会場の空気を読めているのか確かめるためにしたという。
ひろばさんにとっては残念な結果に。
さて、「天災」。
色々あった所為か、少々残念な事態も。
心学者の紅羅坊名丸先生の台詞がいきなり、後のボケのものであったり、オチの前の台詞でも"天災"を入れ忘れたり。
 
お次は吉弥さん。
名ビラを自分でめくる吉弥さんであった。
最初に、ひろばさんのオチ前の台詞について説明。
本来は、こういう流れであったとザッとやってみる吉弥さん。
楽屋にもどるひろばさんに、大事なところが抜けていた事を指摘し、お客さんに説明しくれるようひろばさんに頼まれたとか。
まくらでは、『バラエティー生活笑百科』のお話も。
吉弥さんの演目は「蛇含草」。
夏場ならではの噺。
 
お次は吉の丞さん。
前回の『get's待っツ動楽亭』では、誕生日であったのに三味線さん以外からはお目出とうの言葉を貰えなかった吉の丞さん。
26日の「東西若手落語家コンペティション2009(2009年の第3回目)」で一位になったのだが、三味線さんからのみお目出とうと言われ、噺家の面々はそれでその事を知ったと言う。
演目は「稲荷俥」。
東西若手落語家コンペティション」にてかけたネタ。
 
ここで仲入り。
なのだが、前回と同じく五人によるトーク
今回は、紅雀さんに関する話が主に。
 
トークの後、少し休憩時間。
 
紅雀さんは「打飼盗人」。
9月13日の「第1回 桂紅雀独演会」で演じる予定の「くっしゃみ講釈」をしようかとそちらに傾いていたのだが、「打飼盗人」をする事に。
最初の方の、主人公があくびをする場面で、銅鑼が鳴るタイミングなのだがなかなか鳴らない。
あくびを長目にしてようやく鳴り物が入った。
 
佐ん吉さんがトリ。
演目は「皿屋敷」。
先の、紅雀さんの高座で銅鑼が遅れたのは、吉の丞さんが忘れていたためと、まくらで曝露。
 

  • 桂ひろば                   「天災」
  • 桂吉弥                     「蛇含草」
  • 桂吉の丞                   「稲荷俥」
  • 吉弥 紅雀 ひろば 佐ん吉 吉の丞    トーク
  • 桂紅雀                     「打飼盗人」
  • 桂佐ん吉                   皿屋敷