『繁昌亭喬若の会』

本日の繁昌亭

 
『第2回 繁昌亭喬若の会』に行く。
 
繁昌亭へ。
会場に来られたお客さんは、知り合い同士が多い感じ。
 
まずは呂竹さん。
入門してすぐお手伝いに行った『おそばと落語の会』で、喬若さんに色々と教わったとまくらで。
交通違反で警察のお世話になった時のお話も。
演目は「江戸荒物」。
 
喬若さんの一席目。
まくらでは、とある落語会で喬若さんの噺の途中で、会場で携帯電話が鳴り続けた話も。
なんでも、会のお世話をされている方やお茶子さん、噺家さんもさんざん携帯電話の電源を切っていただくようお願いをかさねたので、返って当人は切らなかったのだとか。人間の心理とは面白いものだ。
早くから完売状態であった本日の『第2回 繁昌亭喬若の会』。
ところが、今日の朝になって、繁昌亭側の手違いで二階席がまったく売れ残っていたことが分かったのだとか。
当日券も販売し、急遽お友達に連絡して何人かに来て頂いたりしたが、二階席は結構すかすかだった。
噺家さんらにもこの状況をメールした喬若さん。
それを説明するまくらの途中、携帯電話を取り出す。
ここで、落語家さんや構成作家さんからのメールを幾つか披露。
桂かい枝さん・桂文鹿さん・桂吉弥さん・林家染弥さん・笑福亭たまさん・笑福亭右喬さん・桂三若さん等。
慰めたり、茶化したり、噺家さんによってメールの内容は色々であった。
代表して吉弥さんのメールをピックアップしてみる。

あらまぁ、えらいこっちゃなぁ。コメントしますよ。
まずは横に居てる米朝事務所の阿部マネージャーの一言
「そら気の毒やねぇ」
吉弥からのコメント「そら、めちゃめちゃ気の毒やねぇ。
詳しいことは分かりませんが、はっきりした者が確認しとったらなぁ。
つまりは信頼できる事務所におらなあかんということや。
どないです、米朝事務所に来ませんか? 待ってまっせ」

喬若さんの演目は「阿弥陀池」。
先ほどの携帯電話は膝隠しの後ろに置いたままであったが、噺の途中で電源を切っていなかったことに気づいた喬若さん。
携帯電話を取り上げOFFにしたのであった。
逆に、噺の途中で鳴っていたら、「お前が切っとかんかい!」的な笑いになっていたかも。
まぁ、今後の示しがつかなくなるのでそういう訳にもいかないが。
鼻の長い動物、の件でカピバラが登場。
鼻の下が長いんと違うねん、の台詞が可笑しい。
 
ゲストは師匠の三喬さん。
昼席でも出番のあった三喬さん。
完売と思いきや二階席がガラガラであったが、それでも、昼席の入りよりもマシとフォロー。
演目は「一文笛」。
間抜けな泥棒の噺の持ちネタの多い三喬さんだが、今回のようなマジな方の掏摸の噺も良い。
 
仲入りを挟んで喬若さんの二席目。
先に、新作の短い噺も。
題して「失言魔術師」。
自身の師匠に対する失言を主なネタとして、その数々を「私は失言、失言魔術師〜、失言魔術師〜」と太田裕美さんの『失恋魔術師』のフレーズの替え歌でブリッジ。
続いて「ちりとてちん」。
例の豆腐を食する場面では、竹さんの反応を濃いめに演出する。