『繁昌亭夜席』

『第二回上方落語台本入選作発表落語会

 
『繁昌亭夜席 〜第二回上方落語台本入選作発表落語会〜』に行く。
 
繁昌亭へ。
本日の夜席は、上方落語協会主催による第二回目の上方落語台本募集で入選した作品の、舞台での実演発表の会。
 
最初に、笑福亭仁智さんによる今回の選考結果についてのお話。
今回は、大賞は該当者なし。
優秀賞が二作品。佳作が三編であった。
前回は、制限がなかったのでお一人で何編も応募された方がいらっしゃったとか。
今回は、一人一作の縛りがあったため、若干応募数が減ったとか。
次回は、一人二編までにする予定だそう。
 
最初の演者は遊方さん。
作品は「ショッカー商店街」。
作者は伊藤ふなみさん。佳作に選ばれた。
引きこもっていた男が主人公。
引きこもりの理由が、主人公は仮面ライダーで、敵であるショッカーがしばらく鳴りを潜めていたためというもの。
主人公が買い物に行った先が、ショッカーの経営する商店街で…。
 
お次は三風さん。
作品は「ハンカチ」
作者は2丁拳銃の小堀裕之さん。優秀賞を受賞。
奥さんの誕生日を祝わずに怒られる旦那。
その旦那が商店街主催の、妻に対する大声告白コンテストに出場する事になって、というもの。
 
中トリは仁智さん。
作品は「多事争論」。
大阪者の旦那と、東京出身の奥さん。
リタイアを機に、これからは自己主張をしていこうと決心した旦那さん。
とっかりは、目玉焼き。
目玉焼きにはソース派の旦那、醤油派の奥さん、ケチャップ派の子供。
さらに塩派の大家さんまで巻き込んでいく、落語でお馴染みの展開。
目玉焼きには"何"か、お客さんにまで問いかける客席参加型に。
 
仲入りの後、表彰式。
小堀さんは、お母さんが代理で表彰を受けた。
橋本美津子さんは繁昌亭でお仕事をされている方。
選考に残ってから、そういう関係の人だと解ったそう。
 
露の都さんは「すし屋繁昌記」。
普段は新作をされない都さん。
指名を受けたので、挑戦。
作者は橋本美津子さん。
グルメ雑誌の編集長とライターさんが、寿司屋さんを取材するストーリー。
その人物表現が、ライターさんが丁稚で編集長が旦那さんのようであると、都さん本人の弁。
 
トリは三枝さん。
演目は「父娘ん活」。応募時のタイトル「あぁ、オヤ婚」から改題。
娘や息子本人同士ではなく、その親御さん達が対象の婚活イベントでのお話。
 

  • 笑福亭仁智        選考結果について
  • 月亭遊方          「ショッカー商店街」
  • 桂三風           「ハンカチ」
  • 笑福亭仁智        多事争論
  • 桂三枝 笑福亭仁智   表彰式
  • 露の都           「すし屋繁昌記」
  • 桂三枝           「父娘(おやこ)ん活」