『柳家三三・桂吉弥 ふたり会』

八軒家浜

 
柳家三三桂吉弥 ふたり会』に行く。
 
天満天神繁昌亭での、三三さんと吉弥さんの二人会。
二日目も寄せていただく。
 
まず舞台にあがったのは、桂弥生さん。
吉弥さんの二番目のお弟子さん。
これまでは見習いだったのが、本日から正式のお弟子さんとなり、本日が初舞台だそう。
演目は「東の旅 発端」。
初々しい。
そこまではほぼ順調であったが、喜六が腹が空いたと言い出した辺りで止まってしまう。
楽屋の方から、吉弥さんが「らはがきたやま」と助け船を出すも、なかなか続きが出てこない。
吉弥さんの声も少しずつ大きめになったり。
なんとか取り直して、後を続ける弥生さんであった。
客席も暖かい目で見ていた。
 
吉弥さんの一席目。
弟子への名付けに関して、苦労した話を。
師匠は師匠で色々と考えるようで、縁起の良い画数か調べてみたりしたそう。
弥太郎さんの時は、その候補に"弥七"があったそう。
"弥七"は画数的に良くなかったようで、その昔他の芸能の方で"弥七"という方がおられたが早死にされたよとか。
弥生さんも、名前が決まってから、他の方から平仮名の"やよい"が良いのではと提案があったりしたそう。
演目は「いらち俥」。
病弱な車夫のキャラクターが楽しい。
 
三三さんの一席目。
出囃子はバラクーダの『日本全国酒飲み音頭』。
演目は「二番煎じ」。
夜回りをする面々の、様々な人となりが面白い。
 
仲入りを挟んで三三さんの二席目。
今回の出囃子は童謡の『たきび』。
演目は「やかん」。
妙なこじつけの数々が可笑しい。
以前、他のところで聴いた時よりは短めに。
 
吉弥さんの二席目。
演目は「三十石」。
ゆったりとした噺が心地よい。
楽屋からの応対の声は、佐ん吉さんと吉の丞さん、そして見学に来ておられた銀瓶さんのよう。
 

  • 桂弥生            「東の旅 発端」
  • 桂吉弥            「いらち俥」
  • 柳家三三           「二番煎じ」
  • 柳家三三           「やかん」
  • 桂吉弥            「三十石」