『さん都物語』

『さん都物語』

 
『第5回 さん都物語』に行く。
 
動楽亭へ。
さん都さんの会。
 
まずは団姫さん。
演目は「道灌」。
動楽亭の1月分の予定表に、"霧の団姫"と記載されていたとまくらで。
案内を作成したのが、米朝事務所の新人さんであったようで。
 
さん都さんの一席目。
師匠からいただいたという、黄色の着物で登場。
紋付きの羽織なのだが、前座では着る機会が無いということで今日の会で着てみたという。
演目は「向う付け」。
まくらでのお話。
繁昌亭で二ヶ月ごとに開催されている『ざこば一門会』だが、同じ一門ゆえ持ちネタが被ってしまう。
去年の12月の会の後、ざこば師匠が皆でネタおろししていこうと提案。
そのときは他の仕事で繁昌亭の会の打ち上げには参加していなかったさん都さん。
都丸さんからの連絡で、二月の繁昌亭での一門会に出番が決まったと知らされ、丁度そのときに師匠から教わっていた「代脈」を高座にかけようと思ったのだけれど、すでに都丸さんが演じていたそうな。
別のネタを探さないといけなくなったさん都さんであった。
先だっての、大丸心斎橋劇場での吉弥さんの会の楽屋でのエピソードも。
吉弥さんの二番弟子の弥生さんから、吉朝さんの出囃子である"外記猿"の太鼓の手を教えて欲しいと言われたさん都さん。
私は知ってますよという態度で打てばなんとかなる、とアドバイス
同じくそこにいらしたひろばさんと、うち(ざこば一門)はそういう一門やなぁ〜、なぁ〜と遣り取り。
弥生さんは、訊く人を間違えたというような怪訝な表情であったそう。
一番太鼓や二番太鼓、砂切やバレ太鼓や石段やらなんやらの基本はマスターしているのだけれど、それ以外は充分ではないようで。
 
本日のゲストは生喬さん。
演目は「三人旅浮之尼買」。
ご自分の会だと男性客ばかりなのでそうでもないが、今日は女性客も多いのでこんなネタでいいのかなと、生喬さん。
まくらで、先ほどまでざこばさんが来ておられたと報告。
さん都さんが舞台に出たあたりで来られて、ネタに入るまでには変えられたとの事。
 
さん都さんの二席目は「池田の猪買い」。
汗をかきかき演じる。
 
仲入りを挟んで三席目。
演目は「半分垢」。
力士のひいきの方々の様子が楽しい。
  

  • 露の団姫         「道灌」
  • 桂さん都         「向う付け」
  • 笑福亭生喬       「三人旅浮之尼買」
  • 桂さん都         「池田の猪買い」
  • 桂さん都         「半分垢」