『繁昌亭夜席』

『桂音也33回忌追善落語会』

 
『繁昌亭夜席 〜桂音也33回忌追善落語会〜』に行く。
 
1978年に亡くなった桂音也さんを偲んで開催された落語会。
アナウンサー出身の音也さんに因む会だけあって、会場には放送関係の方が結構居られるようだ。
 
最初は雀太さん。
演目は「道具屋」。
金魚すくいの屋台で、子供に助言する場面をこれでもかと濃いめに演じる。
 
九雀さんは「羽衣」。
音也さん作の落語。
台本は散逸しているようで、ネタは音源で覚えたという。
小学校の教室で、先生が羽衣伝説を読み聞かせる。
それにいちいち突っ込みをいれる三人の生徒。
理論派の上岡少年、文学表現にうるさい太宰少年、今時でない喋りでやたら落とし噺にしたがる桂少年。
 
雀松さんは「マキシム・ド・ゼンザイ」。
聴いているだけで胸が悪くなるほどの、甘味のオンパレード。
 
仲入りの後、対談のコーナー。
舞台下手から、九雀さん・小佐田さん・雀三郎さん・雀松さん。
九雀さんが司会進行役。
音也さんの逸話を色々と。
小佐田先生所蔵の、音也さん演じる「羽衣」のまくらの部分の音声が流された。
九雀さんの演じた「羽衣」は、元の作品にオチを足してあるとここで触れる。
 
雀三郎さんは「履歴書」。
「代書」を翻案した作品。
時代設定は新しく、主人公の職業は鼠駆除。
雀三郎さんは、六時頃まで雀のおやどで「履歴書」の稽古をされていたそうだ。
 

  • 桂雀太                   「道具屋」
  • 桂九雀                   「羽衣」(作:桂音也)
  • 桂雀松                   「マキシム・ド・ゼンザイ」
  • 雀三郎 雀松 九雀 小佐田定雄    思い出トーク
  • 桂雀三郎                  「履歴書」(作:桂音也)