『上方落語への招待』

『上方落語への招待』

 
上方落語への招待』に行く。
 
繁昌亭へ。
 
本日は、中学生の団体さんが来られるという。
引率の方々を含め五十名弱、富山から来られたそう。
 
落語解説のコーナーから。
舞台中央にはスクリーンが設置されていた。
下手側に小春團治さんが鎮座。
まずは落語の歴史から解説。
スクリーンには、策伝上人や醒睡笑、米沢彦八の画像が映し出された。
落語家の系図を表示して名前の付け方の説明。落語家の紋も花菱を中心に解説。
スクリーンを収納。
花登益子さん・佐ん吉さん・福矢さんが舞台へ登場。ハメモノの実演。
三味線の説明。撥や皮の素材に言及すると中学生の方々から妙な反応が。
打楽器系担当は佐ん吉さん。
大太鼓・締太鼓・当たり鉦・銅鑼・拍子木を佐ん吉さんが実際に演奏しながら、小春團治さんの解説。
福矢さんは能管と篠笛を演奏。
開場の一番と開演前の二番を実演。
出囃子の実例。まずは「石段」から。
春團治師匠の「野崎」も。
出囃子が純邦楽だけでない例として「ミッキーマウスマーチ」を演奏。
バレ太鼓を奏でた後、効果音の部。
舟の水音・雪・雨・幽霊の表現。「皿屋敷」の一場面からお菊の幽霊の出現を小春團治さんが実演。
こちらでは照明の演出を加える。
鳴り物連はここで退場。
座布団や見台・膝隠しの移動、マイクセッティングの間に、名ビラを例に寄席文字の解説をする小春團治さん。
高座の用意が整い、小春團治さんも中央へ。
膝隠しや見台、小拍子の説明を上方落語の歴史も交えて解説。
手ぬぐいの見立てを、本や芋の表現にて実演。
扇子では、筆や煙管、釣り竿を表して説明。
 
仲入りの後、落語の部。
 
佐ん吉さんは「手水廻し」。
外法頭の表現に、お客さんの反応が大きい。
 
福矢さんは「野崎詣り」。
喜六の抜けた行動が受けていた。
 
春團治さんは「冷蔵庫哀詩」。
新作落語の実例として演じる。
冷蔵庫の中の食品らの擬人化に驚きながらも、会場の中学生の方々も次第に噺に入り込んでいるようであった。
 

  • 春團治 花登益子 佐ん吉 福矢     落語解説
  • 桂佐ん吉                    「手水廻し」
  • 桂福矢                      「野崎詣り」
  • 桂小春團治                   「冷蔵庫哀詩」