『よせぴっのための落語会』
繁昌亭へ。
盛況。
当日券は立ち見も販売された。
会のお手伝いに来られている方々の中には、普段、落語を聞きに来られているお顔がちらほら。
これも、日高さんの人徳か。
まずは米市さん。
自己紹介で、『笑っていいとも』に、高橋大輔選手のそっくりさんとして出演したと。
持ち時間は短いとの事。
ショートプログラムをやりますと宣言して「クチナシ」を、続いてフリーですと謂って「五十五円」、二つの小咄にて高座を終える。
噺が終わったのだが、米市さんは戸惑った様子。
次の出番の笑助さんに、見台と膝隠しをどうするか訊いていなかったことに気がついたためのようだ。
笑助さんは「延陽伯」。
火事になったら、のあたりまで。
かい枝さんは「野ざらし」。
隣人の先生との遣り取りは短めで。
花丸さんは「ナイモンガイ」。
古典を"ちょっとだけ"変えています、とネタふりをしてから。
繁昌亭なので、天神橋筋編。
銀瓶さんは「お近いうちに」。
小佐田定雄先生作の噺。
堅物の若旦那が、とある切っ掛けで変身してしまう、というお噺。
噺の中に登場する、雇われて悪役を演じる人物の名前を"落語家のかい枝"と設定。
まくらで、米團治さんの事をネタでくさす。
仲入りの後、春蝶さん。
演目は「大阪城の残念石」。
所々省略して、短めに。
米團治さんは「くっしゃみ講釈」。
噺のなかで、銀瓶さんをネタにする箇所も。
先ほどの遣り返しか。
続いて対談。
舞台には座布団が七つ。
下手から、米團治さん・かい枝さん・花丸さん・日高美恵さん・春蝶さん・銀瓶さん・笑助さんの順に着席。
米團治さんが司会役。
一人ずつ自己紹介していったのだが、銀瓶さんの番に、銀瓶さんが懐からチラシを取り出して市楼さんの落語会の宣伝を。
その際、市楼さんも楽屋から顔を見せる。
それに便乗して、米團治さんも6月1日のトリイホールの『TORII寄席 〜浪花花形五人衆、見参!〜』の告知を。
"よせぴっ"で助かっているという話題で、"よせぴっ"を見て落語会に来られるお客さんがおられるというお話。
それに付随して、米團治さんが"よせぴっ"で自分の出番を確認していると発言。
他の噺家さんから、スケジュール管理は違う方法でしっかりしなはれと、米團治さんのうっかりなエピソードへ。
ダブルブッキングの話や、春團治師匠の稽古をすっぽかした逸話も。
話を元に戻して、"よせぴっ"を力添えするためのアイデアを舞台の上で検討。