『リクエスト吉の丞』

『リクエスト吉の丞』

 
『リクエスト吉の丞』に行く。
 
上方亭へ。
 
吉の丞さんが舞台へ。
まずは、この会の趣旨を説明。
元々、瓶成さんとの二人会を企画していたのだが、その瓶成さんが破門となってしまった。
会場サイドから、どうするか訊いて来たという。
吉の丞さんは、キャンセルせずに自分の会をすると返事したのだそう。
鶴瓶一門の兄弟弟子さん達からも、一門の責任としてフォローの申し入れがあった。
銀瓶さんからは、吉の丞さんとの二人会にしようとの提案も。
当日、謝りに来るという話しもあったようなのだが、誰も来られていないとか。
 
今日25日の夜、開催されている落語会は少ないのでもっと来るかと思いきや、手伝いに来られた若手は、とま都さんと弥太郎さんだけだったとか。
 
演目決めに。
挙手にて数を取る。
ホームセンターで調達してきたという手動式のカウンターを取り出す吉の丞さん。
落語を知らない人も演題の第一印象で、と投票に。
一席目、「軽業」は10票、「米揚げ笊」が13票、「桃太郎」が13票獲得。
二席目は、「稲荷俥」に16票、「強情」へ9票、「千早ふる」は12票入る。
三席目、「肝つぶし」が18票、「高津の富」は10票、「遊山船」は8票という結果。
(票数は、主催者発表)
ここからがこの会の企画。
単なる多数決ではなく摺合わせ作業へ。
噺の説明を。
「軽業」は吉朝さんの型を吉坊さんから教わったと。
「米揚げ笊」は吉朝さんに最後につけて貰ったネタであると。
「桃太郎」は、米朝師匠に習った噺で、地方の落語会で強いので持っておけと言われたと。
「稲荷俥」は米朝師匠に教わった噺であると。
「千早ふる」は、吉弥さんに稽古してもらったネタだと。
「強情」はざこばさんに動楽亭で習ったと。
「肝つぶし」も吉弥さんにつけて貰った噺。
「高津の富」は南光さんから、習得に九ヶ月かかったと。
「遊山船」も吉弥さんに稽古して貰ったという。
以上の、吉の丞さんの説明をうけた後で再投票。
やはり、「軽業」から採決作業。
「軽業」の票数が減少。
減ったワケは何だろうか? 吉坊さんに習ったのが理由か、と吉の丞さんが話された途端、楽屋から吉坊さんが舞台に登場。
会場は大盛り上がり。
吉坊さんは、今、先ほど会場に来たのだそう。
吉の丞さんはそのことを知らなかったようで大層驚いていた。
なんやかやで、一席目は「桃太郎」が大量得票。
二席目は「千早ふる」がダントツに。
三席目は「高津の富」が一番に。
一回目の投票と違う結果に。
この三席だとハメモノが入らない噺ばかり。
三味線さんも呼んでいて、稽古もしている事だし、さらにディスカッション。
二席目を「稲荷俥」に変更。