『上方落語名人会』

 
『第44回 なにわ藝術祭 上方落語名人会』に行く。
 
染左さんは「阿弥陀池」。
受け売りを披露するのに、いきなり米正の裏の家に向かう。
担当時間の関係で、短めに纏めるためだろう。
タイをかわすのに西宮、がま口を出したりするが、ぼける部分も短め。
 
竹林さんは「堪忍袋」。
普段より抑えめな様な感じ。
 
五郎兵衛さんは「七段目」。
梯子段をのぼる仕草が長め。
葬礼差しを差すのが、定吉に斬りつける直前なのでテンポが妙に感じられる。
 
春團治師匠は「高尾」。
相も変わらずきっちりとした噺。
素敵だ。
 
中入りの後、米朝師匠の登場。
耳の遠い人の小咄を二題、泥棒と仁王の小咄を経て、間にキセルに関しての蘊蓄を披露されたりされながら「始末の極意」を。
 
文珍さんは「能狂言」の現代版「能狂言商社殺油地獄」。
インチキ狂言を上演する場面に、林家うさぎさん、桂米左さん、林家染左さんが、それぞれ締太鼓・鼓・笛役で舞台に登場した。