『長講落語会』
『長講落語会〜長いのんはじめました〜』に行く。
開場前に並んでいると、蚊取り線香の香りが漂ってくる。
天満茶寮の入り口あたりに蚊遣りが置かれていた。
メインの出演者は文鹿さんと三金さんに都んぼさん。
面子から見ると、ラクゴレンジャーのメンバーの五分の三?
まずはさん都さん。
「宿屋町」は、もともと「こぶ弁慶」の前半が独立して一つの噺となったものだそうだ。
続いては文鹿さんの「こぶ弁慶」。
終盤、弁慶の名乗りの途中で絶句してしまう。
久しぶりの事だ。
三金さんは「質屋蔵」。
番頭さんの表現のもう一工夫欲しい。
中入りの後、対談のコーナー。
文鹿さん、すっかりパンチドランカー扱いだ。
三金さんの前に火鉢が置かれていた。
繁昌亭の火鉢、随分とご無沙汰。
長い間、専用の常席のなかった上方の噺家さんは、火鉢が置かれている状況に慣れていなかった。
春團治師匠にいたっては、例えば「高尾」を演じる際に邪魔になると言われたそうだ。
火鉢を手元に引き寄せる所作をしている横に、動かない実物の火鉢があると想像の妨げになると感じられたそうな。
そんな、あれやこれやでお蔵入り状態であった火鉢、これから暑くなろうというこの時期に何故置かれていたのだろうか。
都んぼさんは「らくだ」。
小柄な都んぼさんがパワフルに演じる。
だんだん磨かれていっている感がある。