『桂さん都勉強会 〜さん都ものがたり〜』

さん都ものがたり

 
『第1回 桂さん都勉強会 〜さん都ものがたり〜』に行く。
 
新しく始まった、さん都さんの勉強会。
受付に、弟弟子のとま都さんがお手伝いに来られていた。
 
前座役はそうばさん。
演目は「桃太郎」。
子供の質問に、年号も地名も人名も無い昔とその場逃れの受け答えをする父親。
桃から生まれた男の子に「桃太郎」と名づけた部分で、子供からのツッコミ。
名前もない昔なのになぜ、その子には名前があるのかと。
理に適ったくすぐりだ。
 
さん都さんの一席目は「ろくろ首」。
妙にはしゃぐ独り身の男。
まくらで、自分の会で、何から何まで自分一人の責任で準備しなければならないのだが、本日配るべきパンフレットを用意し忘れたと謝る。
 
今日のゲストは染左さん。
怖々ながら河豚に箸をつける場面、やや長い目に演じる。
後輩に独演会のゲストを頼まれたのは嬉しいのだけれど、今日の出番が無ければ上方落語協会の忘年会に出ていたのにと、冗談気味に軽く愚痴る。
 
さん都さんの二席目は「池田の猪買い」。
汗をかきかき演じる。
今日は緊張しているそうだ。
兄弟子の都んぼさんも来られているから。
 
仲入りの後、三席目。
あまり自身のなさそうな、「湯屋番」。
やはりこなれていない感じではあったが、今後に期待できそうに思える。
まくらで、都丸さんに入門された際の顛末や、内弟子修行中の失敗談も。
 
三席もやるつもりは無かった、ちょうばさんに自分の勉強会を開くと相談したら三席しろと言われたと、ぼやき気味。
しんどいだろうけれど、これからもがんばって欲しい。
 

  • 桂そうば        「桃太郎」
  • 桂さん都        「ろくろ首」
  • 林家染左        「ふぐ鍋」
  • 桂さん都        「池田の猪買い」
  • 桂さん都        湯屋番」