『米朝一門獅子十六 〜都んぼ・吉弥プロデュース〜』
『米朝一門獅子十六 〜都んぼ・吉弥プロデュース〜 第2部 都んぼ.吉の丞の会』に行く。
この会の副題は「時間厳守トライアスロン落語会」。
予め持ち時間が決まっていて、時間が来れば噺が途中であっても強制的におしまいになるという企画。
最初に都んぼさんと吉の丞さんのご挨拶。
今回の会の企画を説明。
持ち時間が尽きれば、どんどーんと太鼓がなってお終いになるというルールが解説された。
ただそれだけではおもしろくないと、お二人とも一席ずつネタおろしをするという、さらにきついしばりを設定したとのお話。
吉の丞さんの一席目は「時うどん」。
一人でやる型。
「ほんまもんの麩」で太鼓の音。
吉の丞さんは慣れている筈の「時うどん」で、いきなり時間切れを味わうことに。
都んぼさんは「四人ぐせ」。
くるくると変わる表情が可笑しい。
見事、オチまで。
吉の丞さんの二席目は「がまの油」。
一席目で懲りたのか、少し端折りつつも、笑うポイントはしっかりと。
ちゃんとオチまで。
都んぼさんの二席目は「無いもん買い」。
ネタおろし。
さあこれからオチ、というところで無情にも太鼓の音。
ありゃあ。
吉の丞さんの三席目は「胆つぶし」。
ネタおろし。
いかにも吉朝一門らしい雰囲気。
都んぼさんの三席目は「掛け取り」。
都んぼさんの得意ネタ。
時間調整しやすいだろうし。
おもしろい企画だ。
聴いている方も、つい時間を気にしたりするけれど。
人情噺は向いてないかも。