『新世紀落語の会』

網島町

 
『第35回 新世紀落語の会』に行く。
 
新作落語の会。
本日はやや少なめ。
 
三四郎さんは「17歳」。
高校生が主人公。
母親のキャラクターが如何にもな感じ。
 
文鹿さんは「道具屋さん珍道中」。
落語の「道具屋」の新米古道具屋が露店を出したあたりから始まる。
珍妙な商品が売買され、そこから一転、数々の落語の一場面が繰り広げられる。
「兵庫船」「看板の一」「宿屋仇」「小倉船」「七度狐」「天神山」「崇徳院」の一場面が引用され、「道具屋」に収束。
奇妙なモザイク模様を醸し出す。
飛び道具な感じの新作落語だ。
 
春雨さんは「心中縁網島」。
近松門左衛門の「心中天網島」を下敷きにした小佐田先生の新作落語
春雨さんらしい、ひ弱な熊五郎さんが主人公。
 
八天さんは「ロボット医者」。
SF作家らしい世界。
昔、SF小説をよく読んだので、この新作に登場するロボット三原則なぞは心得があるのだが、一般的にはどうなのだろう。
繁昌亭に来られるようなお客さんには上手く伝わったのだろうか。
ヴォミーサ?
 
都丸さんは「ぬか喜び」。
ひっぱって、ひっぱって、ひっぱって、ああいうオチにもっていくのが凄い。
聴いている途中のモヤモヤ感が、ひょこっと抜ける感じ。