『お囃子のお噺』

高津の富亭

 
『お囃子のお噺 〜東西三味線編〜』に行く。
 
昨年の6月に繁昌亭であった『お囃子のお噺』。
今回は高津の富亭での開催。
東京から三味線の恩田えりさんをゲストに迎え、上方落語江戸落語の三味線の違いを考察する企画。
 
最初、会場には座布団が少なめにしか置かれていなかった。
チラシや郵便での案内がされず、たまさんのサイトやねたのたねで告知された程度だったため、それこそ「つ離れ」しないのではないかと懸念されていたようだ。
開演時間が近づくにつれお客さんが集まり、座布団は追加された。それもお客さんが自主的に配置。
 
まずはたまさんのご挨拶。
「さよなら人類」を出囃子に登場。
高座に大太鼓・締め太鼓・拍子木を手回す。
「一番太鼓」「二番太鼓」を実演。
仲入り前と仲入り終わりのお囃子も演奏。
上方と江戸でのお囃子の違いも考察。
バレ太鼓にてコーナーはお開き。
たまさん、楽屋からのドンドンがあってコーナーが終わるのだと思い込んでいたようだが、そうはならなかった。
だって、鳴り物は舞台にあったのだから。
軽いうっかり。
 
南青さんは「具志堅用高物語」。
某ボクシング漫画講談の導入部を読む。
その流れで具志堅用高さんを題材にした講談へ。
そういうオチへ持って行くか、とニンマリ。
 
たまさんの一席目は「宿屋仇」。
三味線は吉川絹代さんが担当。
ハメモノの切っ掛けが予定と違ったようだが、それもギャグに。
サイレントな演出が楽しい。
 
「東西三味線聞き比べ」のコーナー。
三味線方の趣向により、「佃くずし」でたまさんが登場。
たまさんは司会役。
恩田えりさんと吉川絹代さんが舞台に。
「石段」「長崎さわぎ」「たぬき」「だんじり」の各曲を、恩田さんと吉川さんが演奏。
それぞれ、東京での弾き方、上方での弾き方で一杯ずつ。
違いのわかりやすさに注目した選曲だ。
 
吉川さんが二杯、恩田さんも二杯、「長崎さわぎ」を演奏。
たまさんの二席目の「芝浜」。
三味線は恩田さんが担当された。
 

  • 笑福亭たま             ご挨拶
  • 旭堂南青              具志堅用高物語」
  • 笑福亭たま             「宿屋仇」
  • たま 恩田えり 吉川絹代     「東西三味線聞き比べ」
  • 笑福亭たま             「芝浜」