『桂歌之助独演会』

 
桂歌之助独演会 空の蔵から総ざらい 〜良い子は真似しないように。〜』に行く。
 
繁昌亭へ。
 
最初は雀太さん。
舞台に登場する直前、楽屋の方から、これから笑わして来ます、との雀太さんの意気込みの声が漏れ聞こえてきた。
 
歌之助さんの一席目は「馬の田楽」。
悪ガキなのに言葉が丁寧、アンバランスさが可笑しい。
 
お茶子さんが緋毛氈を敷き、その上に座布団を乗せた。
いつもの『桂歌之助独演会 空の蔵から総ざらい』だと「楽屋コント」のあるところだが…。
 
歌之助さんの二席目。
演目は「茶の湯」。
早朝から始まる茶会に参加したときのお話から。
ご隠居さんと定吉が、初めてお茶を点てたあたりで噺が一時中断。
 
ここで実際に「茶の湯」の"茶"を再現してみようということに。
これが本日の企画。
 
舞台にはテーブルが置かれ、その上にはペットボトルに入った水と何やら容器が幾つか。
 
歌之助さんと雀太さんが登場。
歌之助さんは着物の上に割烹着。
まずは無患子(ムクロジ)の実を剥く。
皮と種に分ける。
種は羽子板の羽根になるという。
この無患子の実は、歌之助さんが神社で拾ってきた物だそう。
ペットボトルの中に無患子の皮を入れ、何度もシェイク。
見事に細かな泡がたっていた。
本当は、青きな粉なのだが、今回は抹茶の粉末を仕様。
ペットボトルに抹茶を少し入れて、再びシェイク。うっすらと色がつく。
器、というか透明なプラスティックのボウルに注ぐ。
出来上がった代物を雀太さんが試飲することに。
茶の湯」なので、ボウルを三回回す雀太さん。
飲んですぐは何ともなかったようだが、少しばかり時間差攻撃でえぐい味がおそってきたよう。
歌之助さんも飲んでみる。
やはり不味いようで。
 
実験コーナーは終了。
なんやらかんやらを片付ける。
 
引き続き、歌之助さんによる「茶の湯」の続きを。
 
仲入り。
次回と次々回の『桂歌之助独演会』のチケットが受け付けにて販売された。
スタンプカードへの押印も。
また、ロビーには、先ほどの実験でのペットボトルと無患子の実と種が置かれ、実物を見ることが出来た。
ロビーに出てこられた雀太さんに伺うと、あのあと大量のお菓子で口直しをしたそうな。
 
桂歌之助独演会』の仲入り時間は長目になる傾向がある。
チケットの受付に時間がかかるので。
 
三席目は「青菜」。
誇張された仕草が楽しい一席。