『船場今橋・大美落語会』

『船場今橋・大美落語会』

 
『第6回 船場今橋・大美落語会』に行く。
 
大盛況。
予約分で一杯。
当日券の販売は無し。
キャンセル待ちが40人ほどおられたようで。
 
以前はそういったシステムでなかったように思うが、今回は整理券が発行されていた。
整理券の配布開始時間のまえから待っておられた方もかなりいらっしゃったよう。
 
開場時間になり、建物の中に案内される。
整理券の番号の割には、前の方に座ることが出来た。
ここなら唐辛子をくすべるにも不都合はない。
 
早くから並んでらした方々の内、多くのお目当ては、会場後方の椅子席であったようだ。
 
最初は喬介さん。
演目は「寄合酒」。
登場人物の皆が朗らかな感じで良い。
高座を終えて、楽屋の方へ帰る喬介さん。
竹林さんが、その喬介さんの頭をなでなで。
 
ちょうばさんは「ぜんざい公社」。
時代設定は今から約十年後。
 
吉弥さんは「天王寺詣り」。
桂雀三郎さんに習ったという。
あまり面白くない噺やで、と言われたが好きなネタだそう。
松鶴さんや文枝さんの高座で聴いて、魅力を感じたと吉弥さんの弁。
 
中入りの後、座談会。
舞台には、下手から、文三さん・吉弥さん・竹林さんの順に並ぶ。
今回の座談会のテーマの一つが文三さんの襲名について。
暫時、文三さんの事がネタにされる。
ドラマ『ちりとてちん』の話題も。
テンポが良いと誉める竹林さん。
出演者の面々も、次の脚本が待ち遠しかったと、吉弥さん。
今まで、落語家になったおかげで会えた凄い有名人のお話がでる。
楽屋での噺家仲間でのそんな話題のトップを争うのが、エレベーターの中で夏目雅子さんに遇った文我さんと、とある楽屋で松田優作さんと会話した月亭遊方さん。
本郷猛とハヤタ隊員にあったことがあるとの文三さんの発言は、そんなんあかんと、却下。
審査員を務める米朝師匠のお供で『紅白歌合戦』を舞台袖で見た、吉弥さんも凄いとのお話。
 
竹林さんは「仏師屋盗人」。
他の方で聞いたのとは違うオチ。
 
文三さんは「猿後家」。
お年寄りの前で落語をした時のお話をまくらで。
「時うどん」を演じたのだけれど、うどんをゆがいたり、すすったりする"仕草"に大きな反応。
感嘆の声や、拍手が起きたのだそう。
が、ストーリーの方はおって貰えてなかったようで、オチへのリアクションがきわめて薄かったのだとか。
 

  • 笑福亭喬介       「寄合酒」
  • 桂ちょうば        「ぜんざい公社」
  • 桂吉弥          天王寺詣り」
  • 竹林 文三 吉弥     座談会
  • 笑福亭竹林       「仏師屋盗人」
  • 桂文三          「猿後家」