『get's待っツ動楽亭』

動楽亭非常口

 
『get's待っツ動楽亭』に行く。
 
『get's待っツ動楽亭』も三回目。
小雨の降るなか、新世界へ。
 
九月中にされたという改装から初めての動楽亭。
どのあたりが変わっているのかと間違い探し状態。
入り口に近いのでまず目立ったのはお手洗い。
前は二カ所だったのが四つに増えていた。
その内、女性用が三つ。
会場下手側の障子戸の上に非常口の表示が。
障子戸の向こうはちょっとした物置でもあるようで、本日は天候のため使用していない幟も置かれてあった。
さらにその先は楽屋に通じているらしい。
万が一の時は、そちらの方面から退場できるそう。
 
本日は吉の丞さんから。
前回の『get's待っツ動楽亭』で、ひろばさんが、お客さんが何を聞きたいかの空気をよんでみるという試みがあった。
「大安売り」と「動物園」と「天災」の候補をあげ、お客さんに選んで貰うというもの。
ひろばさんは、予め「動物園」が選ばれると読んでいたのだが、お客さんは「天災」の希望が多かった。
「天災」を演じることになったひろばさんだが、噛み噛みになった次第。
今日は、吉の丞さんがそれに挑戦。
「強情」「時うどん」「動物園」が候補。
お客さんは、これが聴きたいというネタに拍手。
「動物園」に多くの拍手が集まり、ここで楽屋からひろばさんが舞台に。
なんで、吉の丞の「動物園」にはこんなに拍手がもらえたんや、と。
すぐにひろばさんは退場。
上位二つの決選投票の結果、「動物園」が選ばれる。
吉の丞さんも、前回のひろばさんと同じように懐にしまってあった、先に演題を書いておいた紙を提示する。
そこには「動物園」と書かれてあった。
吉の丞さんの趣向では、「動物園」は選ばれず、前回のひろばさんと同じく空気が読めませんでした、というオチであったようだ。
ちょっと困った吉の丞さん。
考えさせてくださいと、しばし思案。
おもむろに見台と膝隠しを舞台から除く。
そのまま「動物園」の本題へ。
トラの着ぐるみを身につけた男が、移動動物園に訪れた子供の客が持っていたのは虎屋の羊羹。
思いの外、お客さんの反応が良かったのだけれど、舞台の上で照れたようすの吉の丞さん。
やはり、普通でやります、とパンを持った子供も登場させ、そちらのメロンパンをねだる演出に。
  

  • 桂吉の丞                   「動物園」
  • 桂吉弥                     「お玉牛」
  • 桂ひろば                    はてなの茶碗
  • 吉弥 紅雀 ひろば 佐ん吉 吉の丞    トーク
  • 桂佐ん吉                   「おごろもち盗人」
  • 桂紅雀                     「くっしゃみ講釈」