『イチロウの攻撃』

『イトロウの攻撃』

 
『イチロウの攻撃 〜5回の表〜』に行く。
 
市楼さんの勉強の会。
去年は覚えたネタが二つ。
これではいけないと、毎回ネタ下ろしをする場としての会だ。
 
最初は福丸さん。
演目は「転失気」。
 
市楼さんの一席目は「鷺とり」。
ネタおろし。
天王寺さんの五重塔のてっぺんに男が掴まり、「天王寺さんに変が起こってんのかも…」の後。
この後、おもしろくないので仁輪加はやりませんと市楼さん。
特に断りもなくカットする場合も多いのだけれど、あえて言及するという演出。
仁輪加ハメモノも実際に入れ込んだ上での事。
 
ゲストはかい枝さん。
お客さんの空気がつかみかねている様子。
演目は「丑三つタクシー」。
くすぐりの一つのオチを、お客さんが先に口に出してしまった。
かい枝さんの気持ちを登場人物に代弁させたのか、"怒ってる"との台詞。
客席が微妙な空気に。
かい枝さんには気の毒な事態だが、切り返しがもう少し違うカタチであればと思う。
 
市楼さんの二席目。
演目は「宿替え」。
雀三郎さんに教わったのだという。
実生活でも宿替えをする予定の市楼さん。
元々、お祖父さんである三代目染語楼さんの土地であった所を売却して家族で分配するのだとか。
数々の新作を作った三代目染語樓さんの、その新作落語の台本が家のどこかにあるのだけれど、ありかがよくわからないのだそう。
市楼さんのお父さんである四代目染語樓さんが割と無頓着だったようで、お祖父さんにちゃんと聴いていなくて息子にもちゃんと言っていない、というのが重なりそういう状況に。
 

  • 桂福丸        「転失気」
  • 林家市楼      「鷺とり」
  • 桂かい枝      「丑三つタクシー」
  • 林家市楼      「宿替え」