『YOU-HEY!独演会』

『YOU-HEY!独演会』

 
『YOU-HEY!独演会 〜vol.4〜』に行く。
 
繁昌亭の由瓶さんの独演会へ。
 
まずはちょうばさん。
パンフレットでは由瓶さんの三席の演目は発表されていたが、ちょうばさんと三若さんは書かれていなかった。
ちょうばさんの演目は「明石飛脚」。
恒例の終わったと思わせてさらに続く演出。
「雪隠の飛脚」の後は「うわばみ飛脚」であるが、ウワバミをワニに変えて演じる。
これは、由瓶さんの「蛇含草」にウワバミが出てくるのでそれを考慮したものか。
ワニが日本の山の中に居るというのも妙な感じ。
噺の元になったテキストにあったような、狼で良かったのではないかと。
 
由瓶さんの一席目
まくらでは、東京のとある和菓子屋さんのお話。
去年、そのお店の客あしらいに不満があった由瓶さん。
一年越しに果たしたリベンジの顛末。
傑作。
演目は「阿弥陀池」。
西宮からタイのあたりが何となくぎこちない。
以前も由瓶さんは「阿弥陀池」で詰まったことがあった。
鬼門かも。
 
由瓶さんが高座を降りられて、お茶子さんが舞台へ。
座布団を返し、床を手ぬぐいで拭く。
由瓶さんの汗が飛び散っているようで。
その様子に客席から笑いが。
 
ゲストは三若さん。
三若さんも舞台を手ぬぐいで拭いた。
演目は「ひとり静」。
大阪対東京の構図が噺の骨子に。
由瓶さんのまくらがこちらにも波及して余計に面白い。
 
由瓶さんの二席目は「蛇含草」。
夏場の噺だが、汗かきの由瓶さんが演じると今のこの時期でも説得力を感じたりする。
 
仲入りの後、三席目。
演目は「宿屋仇」。
案外ノリが良いお侍のキャラクター。
噺の細部が荒削りなのが残念。
 

  • 桂ちょうば          「明石飛脚」
  • 笑福亭由瓶         阿弥陀池
  • 桂三若            「ひとり静」
  • 笑福亭由瓶         「蛇含草」
  • 笑福亭由瓶         「宿屋仇」