『桂とま都 最初で最後の勉強会』

『桂とま都 最初で最後の勉強会』

 
桂とま都 最初で最後の勉強会』に行く。
 
雀のおやどへ。
 
とま都さんの年季修行があけて、最初の勉強会。
師匠の都丸さんの塩鯛襲名に伴い、とま都さんも名前が変わるので"桂とま都"では最初にして最後の勉強会ということ。
 
沢山のお客さんがつめかける。
楽屋見舞いも幾つも。
品物としては鯛焼きが多いようだ。
とま都さんの名前が小鯛になるのに因んでの発想が重なったのだろう。
 
生寿さんや弥太郎さん、弥生さんらがお手伝いに来られていた。
 
前座は米市さん。
演目は「桃太郎」。
現代っ子の、反応が面白い。
 
とま都さんの一席目。
盛大な拍手が鳴り止まない。
羽織姿で登場。
普段、羽織を着る機会の少ないとま都さん。
生寿さんに着付けを手伝ってもらったとか。
今日身につけている帯は都丸さんに頂いた物だそうだが、まだまだ堅くて締めにくいので、これも生寿さんに手を借りたそう。
その生寿さん、持ちネタは二十二あるそう。
とま都さんが、そのうち、今すぐ出来るのは幾つであるか訊いたところ、二十だとのお答え。
とま都さんの持ちネタは、現在九つ。
今すぐできるのは、三つだとか。
今日はその中から二つをします、との掴み。
 
今日の会をする事になった事情もまくらで。
兄弟子である都んぼさんが、勉強会をやったらどうかと提案。
都んぼさんの主導で日時も決まったとか。
その時の都んぼさんの仕草を、紙相撲の力士の手つきを左右に振るような動作で表現。
 
一席目の演目は「子ほめ」。
 
お次はさん都さん。
演目は「火炎太鼓」。
さん都さんのまくらは、修業時代の失敗談などを。
 
都んぼさんは「あくびの稽古」。
まくらで、とま都さんがした、紙相撲の力士の手つきを左右に振るような動作を都んぼさんが再現。
都んぼさんのまくらでも、さん都さんの失敗話が披露された。
 
とま都さんの二席目。
再び大きな拍手に迎えられる。
袴を身につけて登場。
これも生寿さんに手伝って貰ったと。
脱ぐときも頼むね、と楽屋の方に向けて一言。
演目は「牛の丸薬」。
なかなかしっかりしている。
 

  • 桂米市       「桃太郎」
  • 桂とま都      「子ほめ」
  • 桂さん都      「火炎太鼓」
  • 桂都んぼ      「あくびの稽古」
  • 桂とま都      「牛の丸薬」